トップページ >博物館ニュース >コラム 長沢芦雪の動物画(2)
(2)重要文化財 虎図襖 長沢芦雪筆(とらずふすま ながさわろせつひつ) 8面のうち 江戸時代 天明7年(1787) 草堂寺蔵 草堂寺本堂の仏間の前に位置する室中(しつちゅう)の間において、その左右に4面ずつ向かい合った襖に描かれた作品である。写真は、正面に向かって右側の4面の一部で、岩を背にした虎が背中を丸めて虚空をにらみ、右側の空間を制しているかのようである。画面上の大きさでは、無量寺 (串本町)所蔵の「虎図襖」には及ばないが、こちらもやはり存在感はある。(学芸課長 竹中康彦)
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