今日(26日)、午後1時30分から午後3時まで、
当館の伊東館長による記念講演会「鳥羽天皇と安楽寿院」を開催し、多くの方々に参加していただきました。
講演では
1白河・鳥羽・近衛の三御陵と成菩提院・安楽寿院
2御所・御堂と庭園
3安楽寿院とその周辺にある遺構・遺仏
この三つの視点から、
12世紀に成立した鳥羽離宮の歴史を、安楽寿院を中心に、発掘調査の成果と残された仏像から読み解くという内容でした。
とくに、鳥羽天皇陵内の本御塔にあった阿弥陀如来像(現在の安楽寿院の本尊)や近衛天皇陵内にあった新御塔の阿弥陀如来像の話は、実際に調査を行った経験に基づくもので、参加者の皆さんも興味深く、耳を傾けられていました。
(講演会の様子)
特別展開催にともなって制作した図録にも、伊東館長執筆の論考(「鳥羽天皇と安楽寿院」)が掲載されていますので、あわせてご覧ください。
(図録の表紙) (図録の目次)
講演会のあと、ミュージアムトークも行いました。参加者のみなさんは、館長の講演をふまえて、とくに安楽寿院のご本尊である阿弥座如来坐像(重要文化財)を熱心に見学されていました。
(展示室の様子)
次回は、10月11日(月・祝)に博物館講座「悪党が去ったあとの?あらかわ?」(講師は当館学芸員の坂本亮太)を行います。振るって、ご参加ください。
(主任学芸員 前田正明)
→和歌山県立博物館ウェブサイト
→特別展 京都・安楽寿院と紀州・?あらかわ?