特別展「中世の村をあるく―紀美野町の歴史と文化―」にかかわり
第2回目の講演会を開催しました。
今回は、当館の伊東館長に
「文覚上人と神護寺・東寺の復興」
と題して講演していただきました。
天気が悪いなか50人近くのかたがたに
お集まりいただきました。ありがとうございます。
文覚上人の生涯にはじまり、
神護寺と東寺の諸堂の復興と仏像について、
丁寧にご説明いただききました。
なかでも、神護寺の十二神将像の調査成果(足ホゾ銘の紹介など)により、
文覚の造像活動に迫った点など、
非常に興味深い新説を聞くことができました。
今回の特別展では、文覚上人の事蹟を少ないながらも紹介しています。
紀美野町の歴史と文覚上人の動向が意外と連動している様子も紹介しています。
中央の動向が地方の歴史にどう影響を与えていたのか、
そういう点にも注意しながら、展示を見直していただけたらと思います。
(学芸員 坂本亮太)