楓林停車図(ふうりんていしゃず)
愛石筆(あいせきひつ) 1幅
江戸時代(19世紀) 和歌山県立博物館蔵
この作品は、中国・晩唐期の詩人である杜牧の有名な「山行(さんこう)」という、有名な七言絶句をテーマとしたものである。「車を停めて坐(そぞろ)に愛す、楓林(ふうりん)の晩(くれ)」という、とりわけよく知られた句の内容が、画面の中に忠実に表現されている。その「山行」の詩を画面上部の余白に記したのは、「鴨渕」という人物であるが、詳細については詳らかではない。(学芸課長:竹中康彦)
企画展「きのくに・漢詩の世界」は、6月13日(土)~7月12日(日)まで
詳細は、こちら→ 企画展「きのくに・漢詩の世界」
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