今年度最後の職場体験は、県立和歌山工業高等学校です。
生徒さん3人が、1月24日(水)~26日(金)の3日間、インターンシップに来てくれました。
【初日】
まずは、毎回恒例、朝礼での挨拶・自己紹介をしてもらい、
それから早速展示室のガラス拭き。
そのあと、博物館の施設見学を行いました。
午後は、博物館で保管している写真フィルムの整理作業を行ってもらいました。
フィルムに指紋や傷を付けないように、白手袋やピンセットを使って、
丁寧に入れ替えていきます。
フィルムケースに資料名が付いていないものは、
展覧会図録を見て一致する資料を見つけ、自分でケースに資料名を書きました。
【2日目】
今日もガラス拭きから始まります。
その後は昨日に引き続き、写真フィルムの整理です。
昨日付けた資料名を今度はパソコンで入力して、検索できるようにします。
午後は、収蔵庫の掃除をしました。
貴重な収蔵品に危険がないように気をつけながら、
広い部屋に隅々まで掃除機をかけるのは、けっこう疲れたようです。
特にこちらから指示しなくとも、
自然と手助けしあって、コードが引っかからないようにしていたのは、さすがです。
それから、1月27日からの企画展「ふるさとからのおくりもの 新収蔵品展」
の展示作業を手伝いました。
パネルを取り付ける台を修理したり、章タイトルのパネルを打ち付けたりしました。
【3日目】
最終日の午前は、ガラス拭きの後、展示の仕上げのお手伝いです。
企画展示室に入って最初にお客様をお迎えする、
展覧会タイトルパネルをボードに打ち付けてもらいました。
3人で手分けして、釘を打ったり、支えたり、見ばえを確認したりしながら、
手際よく完成させてくれました。
展示替えで出たキャプションなどの片付けも、素早く行ってくれました。
休憩後は、部屋に戻り、写真フィルム整理の仕上げです。
午後の時間も少し使って、残ったデータの入力、番号付け、配架をしました。
手が空いた人には、文献データの入力も手伝ってもらいました。
膨大な量の写真に、「いつ終わるんだろう……」と不安になったことと思いますが、
素早く正確に終わらせてくれました。パソコンの扱いにも長けていて素晴らしい!
午後は、受付、ミュージアムショップ、監視、学習室の仕事を体験してもらいました。
お客様にコーヒーを出すなど、接客の体験もできました。
3日間のインターンシップは、緊張もあり、疲れたことと思います。
今回はなんと、中学生のときにも職場体験に来てくれた方もいました。
そのときと重なる部分もあったと思いますが、
中学生のときとは違う新しいことも経験してもらえたようで、よかったです。
よく気がつき、チームワークよく仕事をしてくれる3人でした。
将来社会に出ても、今回のように、協力しあってお仕事をしてくれるといいなあと思います。
色々な仕事を手伝ってくれて、とても助かりました。
3日間ありがとうございました。
これからも気軽に、博物館に遊びに来てくださいね。
いつでもお待ちしています。
(学芸員 袴田舞)