昨日、企画展「真景図―旅する画家が見た風景―」がオープンしました!
真景図(しんけいず)は耳慣れない言葉かと思いますが、
読んで字のごとく、「真」(本当)の「景」(景色)を描いた「図」です。
旅が盛んになった江戸時代のなかごろに流行した絵で、
富士山や那智の滝など実在の場所を、
リアルに、ときにはあこがれの中国の絵に引き寄せて、描いています。
ところで、なぜ和歌山で真景図展を?
その理由は2つあります。
①大自然に恵まれた紀伊半島は、色々な画家が訪れて真景図を描いた地だから。
②真景図をたくさん描いたうえに著作もある真景図のキーパーソン、桑山玉洲(くわやまぎょくしゅう)さんが和歌山出身だから。
さらに、
和歌山県立博物館では、リニューアルのため休館中の、
滋賀県立近代美術館の所蔵品を一時お預りしているのです。
その中には、日本全国の風景を克明に描いた作品が含まれています。
これは、いま、和歌山県立博物館で真景図展をしなければなりません!
といういきさつで開いた展覧会。
本日は、第1回目のミュージアムトーク(展示解説)を行い、6人の方が参加してくださいました。
(写真はクリックで拡大します)
玉洲さんが描いた富士山の絵。
同じく玉洲さんが描いた那智の滝の絵。
絵の中を歩いている人をみんなで探しながら、楽しくお話ししました。
小さ~~い人もしっかり見つけて教えてくれて、ありがとうございました!
次回のミュージアムトークは2週間後、9月15日(日)に行います。
時間は今回と同じく13:30からです。
みなさまのご来館をお待ちしております!
(学芸員 袴田)