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和歌山市立河北中学校の職場体験

 平成25年11月6日~8日の3日間、和歌山市立河北中学校の生徒2名を、職場体験学習として受け入れました。
 初日は朝礼の後、博物館とは何かについてのレクチャーののち、特別展やロビー展、マイミュージアムギャラリーの見学、収蔵庫、空調機械室などバックヤードの見学を行い、午後からは、実際の資料を取り扱ってもらいました。手を洗って、胸ポケットの中身を出して、名札もとって資料を傷つけないようにしてから、来月の企画展で展示する仮面の寸法を測ってもらいました。仮面の構造や持つ場所、表面の様子などレクチャーして、採寸。とっても丁寧に、的確に取り扱ってくれました。さらに写真撮影の補助もお願いして、写真が写る原理や、ライティングの方法などもお話ししました。
 2日目は、展示室のガラス清掃ののち、図録を郵送するための準備のお手伝い。さらにポスターやチラシの整理を午前中に行い、午後からはミュージアムグッズとして、缶バッチとマグネットを作製してもらい、少し余った時間は、切り抜いている新聞記事の整理作業。
 3日目も、展示室内のガラス清掃からお仕事開始。次に新聞記事の整理の続きを行い、翌日行う講演会の資料を印刷して、組み合わせる作業。さらに次回企画展の展示計画を立てるために使う仮面写真を準備してもらいました。午後からは、受付、ミュージアムショップ、展示室監視業務を体験してもらいました。
 受け入れた生徒さんから、次のような感想をいただきましたので、ご紹介します。
「3日間、博物館でいろいろ貴重な体験をさせていただいてありがとうございました。私たち、分からない事が多かったんですが、一つ一つ丁寧に優しく教えてくれました。
 また、ミュージアムショップで売る缶バッジやマグネットを作る体験や、昔の貴重品のお面や日本刀、火縄銃を持ったりして、少し緊張しました。受付やミュージアムショップでの接客は初めての体験でとても緊張しましたが、優しくしゃべりかけてくれました。いろんな事を教えてもらいました。いつも私たちは客目線からしかみれてなかったんですが、この体験で売る側の方の気持ちになれました。
 本当に3日間“仕事”という事を学ばせていただき、迷惑もたくさんかけましたが最後まで教えてくれて本当にありがとうございました。職場体験、楽しかったです。」
「博物館での仕事は思ったより忙しくて大変でした。収蔵庫が、ものによって温度や湿度が違うことなど初めて知ったことや、受付や、お面の寸法をはかるなど、初めて体験させていただいたことがたくさんありました。「段取りよく」「ていねいに」ということも改めて学ぶことができました。
 大河内さんから教わったように、自分のためではなく、人のため、誰かのためにいろんなことをしたら、よりていねいにできるので、これからは今の自分のためではなく、未来の自分のためと見方を変えていきたいと思います。3日間、本当にありがとうございました。」
 こちらこそ、ありがとう(うるうる)。また遊びに来て下さい。(主査学芸員 大河内智之)

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