平成25年11月12日から、和歌山市立高積中学校、和歌山県立向陽中学校、和歌山県立桐蔭中学校の生徒を、職場体験で受け入れています。このうち、高積中学校の生徒2名については、2日間だけの体験でした。
初日は朝礼の後、博物館についてのレクチャー、特別展やロビー展、マイミュージアムギャラリーの見学、収蔵庫、空調機械室などバックヤードの見学を行いました。午後からは、ミュージアムグッズとして、缶バッチとマグネットの作製、広報用資料の整理作業。
2日目は、寄託されている東南アジアの神像の調査と撮影。手を洗って、胸ポケットの中身を出して、資料の取り扱いについてのレクチャーを行い、作業開始!写真撮影のための資料の移動ののち、その写真をもとに調査台帳をつくり、寸法や特記事項を記していきます。あわせて、それらの資料からどんな歴史を読み取れるのか、お話ししました。午後は、受付、ミュージアムショップ、展示室監視業務を体験してもらいました。
受け入れた生徒さんから、次のような感想をいただきましたので、ご紹介します。
「和歌山県立博物館のみなさん、2日という短い期間でしたが、お世話になりました。どんな仕事をしてもそうですけど、職業につくと、自分にまかせられた役割を責任をもってはたすことや、誰かのために働く大切さを教えていただきました。
2日間、やさしく接していただきありがとうございました。今回で学んだたくさんのことはこれからの人生に役立てられたらよいと思います。」
「職場体験でいろんなことを学ばせていただき、ありがとうございました。館内見学では、普通なら通れないような貴重な場所に行かせていただきうれしかったです。江戸時代の鉄砲もさわれて、歴史の勉強など体験させてくれてよかったです。
缶バッジを作らせてもらって、実際に店に販売させてもらって、こんなことは初めてで大変ありがとうございました。資料の扱いは緊張しました。資料は細かいところからきっちりと歴史を証明するように、いろんなところで気をつかっているんだと思いました。
仕事というのは、忙しくてもみんなの役に立つようなことであればがんばれるということが、身につきました。やさしく接していただきありがとうございました。」
また遊びに来て下さいね!(主査学芸員 大河内智之)