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平成28年度職場体験⑧ 和歌山県立和歌山商業高校

職場体験も第8弾です。一応、これで今年の職場体験の受け入れは最後です。
今回は、11月15日(火)から17日(木)までの3日間、
和歌山県立和歌山商業高校の2年生(女子生徒)2名が職場体験に来てくれました。
しかも、そのうちの一人は中学生の時に来てくれていました。。。
初日は、朝礼で自己紹介をしてもらったあと、早速体力仕事をしてもらいました。
かつらぎ町のとあるお堂の仏像を、屋根葺き替えのため一時保管していたのを、
ちょうどお返しするタイミングだったので、
トラックへの積み込み作業を手伝ってもらいました。
その後、例によっての館内見学。
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午後は、古文書の写真撮影。100カットくらい撮影してもらいました。
今年の職場体験での写真撮影、一つの文書群を取り終えることができました。
なんとか予定通り、ホッ。職場体験の生徒さんたちに助けられてます。
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2日目は、まず缶バッジ作成。結構きれいに作るのは難しかったようです。
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そして、午前の途中と午後いっぱい、ミュージアムショップ・受付・監視と
お客様対応をしてもらいました。
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今回は、各1時間ずつと少し長めにやってもらたので、
色々なことを経験してもらえたと思います。
3日目は、まず館蔵資料のラペル添付作業。
収蔵庫の棚から資料を探し、ラベルを付けていきました。
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午前中は少し時間があまったので、掛軸のライティングと撮影もしてもらいました。
午後は、ちょうど大分県へ貸し出していた館蔵資料の返却があったので、
点検(返却)作業の見学をしてもらいました。
資料輸送車の中身、梱包資材と方法、点検作業などなど。
資料の貸し借りという仕事内容についても少し話を聞いてもらい、最後トラックを見送る。
最後に、収蔵庫内の掃除をしました。
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以上で、3日間のメニュー終了。
二人に感想を聞いてみました。
「3日間、お世話になりました。中学校の時も職場体験でお世話になりましたが、またたくさん知らなかったことを知ることができたり、普段なら入れないところに入らせていただいたりして、本当に貴重な体験になりました。国の重要文化財など昔のものを近くで見たり触れることができたりして、良かったです。丁寧に優しくご指導いただき本当にありがとうございました。」
「3日間インターンシップでお世話になりました。私は博物館に来たことがなく、博物館ではどんな事をしているのかを知り、また展示しているだけが博物館なのではなく、他の博物館等に資料を貸したり、借りたりして展示を行ったりするのも博物館の仕事の一部であることを初めて知りました。ミュージアム・ショップに売っている缶バッジやマグネット、鏡など、博物館で働いているかたがたが手作りで作っていることに驚きました。今回、缶バッジ等を実際に作る作業を体験させていただき、作る難しさと楽しさを教えていただきました。この三日間、私にとってすべてが初めての体験で良い経験になりました。ほんとうにこの3日間、大変お世話になりました。」
二人とも3日間お疲れ様でした。
中学生の職場体験は多いのですが、高校生の職場体験はあまりないので、
仕事内容が十分だったか、もっと別のことをした方が良いのかなど(しかも中学生の時に来ているというし)、
こちらも少し戸惑いがありましたが、少しは得るものもあったようでなによりです。
また、博物館へ展示を見に来てくださいね。
  (学芸員 坂本亮太)

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