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新編道成寺縁起への道(4)

 9月22日、新編道成寺縁起の内容検討のため、和歌山大学教育学部地域コミュニケータ論受講生に集まってもらいました。前回班長会議(9/1)で検討した修正課題を提示して、改めて物語作りのポイントを確認し、作業開始。
新編道成寺縁起20100922
 もともと、新たな「道成寺縁起」作りにあたって設定していた課題は、「変身する」ことと「ハッピーエンド」を設定することでしたが、やはり難問であるもよう。班長会議での意見を集約し、根本の道成寺縁起の型にもう少しはまることにして、登場人物等が蛇に変身する物語作りに転換しました。
 再検討してもらった物語の骨子を、「恋愛問題班」「環境問題班」「いのちの問題班」「学校問題班」の順に発表し、それぞれさらに検討するべきことをみんなで指摘しながら、完成へと近づけていきました。自分たちの思いと、当方も含めた意見がぶつかる場面もありましたが、まさしくそれは作品が自分たちのものだという自覚のめばえゆえのことで、頼もしく思いました。現代を生きる大学生たちの生き生きとした視点で、新たな物語が4編、生まれようとしています。
 本番での発表形式は、紙芝居で伝えるということになりましたので、各班には次に絵コンテと物語作りの仮原稿作りに取りかかってもらわなくてはなりません。まだまだゴールは先のことです。(学芸員 大河内智之)

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