和歌山市立河西中学校の2年生2人が、
10月18日(火)から20日(木)までの3日間、職場体験学習に来てくれました。
博物館では21日まで展示替えなので、いつものメニューができないのが残念です。
初日はまず博物館の仕事を簡単に説明し、2人と博物館について色々話をしました。
そのあと、館内の施設をみてもらいました。
展示室は展示替え作業をしているので、
いつもとは違う様子をみてもらうことができました。
バックヤードはいつもは静かですが、
今回はにぎやかな場所だと2人は感じたのではないでしょうか。
写場やくん蒸庫、トラックヤードなどもみてもらいました。
収蔵庫では、温度と湿度を一定にしながら、
大切な文化財を保管していることを知ってもらいました。
午後は、博物館に送られてくる書籍の入力作業を行ってもらいました。
都道府県別に分類したり、難しい書名を入力したり、
悪戦苦闘しながらがんばってくれました。
2日目の午前中は、昨日に引き続いて、書籍の入力作業を行ってもらいました。
午後は展示替えの様子を少しみてもらい、
その後、展示に使う板や敷く和紙の整理を行ってもらいました。
薄葉紙(うすようし、薄くすいた和紙)から紙ひもを作る体験もしてもらいしました。
3日目は、まず入力してもらった書籍を所定の場所に並べてもらいました。
その後で博物館に送られる招待状などを都道府県別のファイルに入れてもらいました。
2人は地理が得意のようで、スムーズにいきました。
作業をしている途中、展示替えの仕事に来てくれている美術品専門の作業員さんから、
仕事の内容を聞かせてもらいました。
そのあと、大詰めにさしかかった展示室に行き、
ちょうど学芸員が刀の展示をしていたので、その様子をみてもらいました。
22日から始まる特別展「中世の村をあるく ―紀美野町の歴史と文化―」の
展示資料の目玉の1つが神野・真国荘絵図です。
この資料は実物(重要文化財)と複製とを展示しているので、
それを見比べてもらいました。
また、キャプションも一般用とかんたん用を読み比べてもらいました。
午後はエントランスホールに展示していた巻物(徳川斉順帰国行列図と天保年代物売集)の
撤収の手伝いをしてもらいました。
少し時間があったので、引き続いて、書籍の入力作業を行ってもらいました。
今回の職場体験学習について、2人に感想を聞いてみました。
私がこの3日間の職業体験で「裏方の仕事って大変なんだな。」と思いました。
色々な人の支えがあるから仕事が成り立つという事を学ばせてもらいました。
それに今回は展示替えの様子も見られたので良かったです。
3日間ありがとうございました。
学習室の本だなの本めっちゃ倒れてくる。
ハロンガスというガスで消火することを初めて知った。
板の分別作業おもろかった。裏方のシゴトでもけっこうしんどかった。
入力作業もけっこういけた感じがする。本はどうやっても倒れる。
3日間どうもありがとうございました。
展示の途中をみてもらいましたが、ぜひ完成した展示も見に来て下さい。
(主任学芸員 前田正明)