今日、特別展「災害と文化財 ―歴史を語る文化財の保全―」で展示させていただいている西山地区で拾得された仏像に関わって、西山地区の方が来られました。西山地区は、昨年9月の台風12号水害で大きな被害を受けた地域で、仏像が安置されていたお堂周辺も被害を受けました。
今日来られた方のお話によると、土石流で崩れていた石垣が積み直され、そのうえに建っていたお堂も応急的ですが、修理も行われたようです。
また、お堂周辺を掃除されるなかで、お堂のなかにあったと考えられる仏像などの部品も見つかりました。西山地区はまだまだ大変な状況ですが、西山地区の方々の復興への思いが感じられるお話を聞くことができて、うれしく思いました。
(主任学芸員 前田正明)