和歌山県立博物館では、博物館実習の一環として、学芸員の業務と博物館運営の実態など、実務を体験する館園実習の受け入れを行っています。今年度は、3人の実習希望者があり、8月1日(火)から6日(日)までの日程で実施しました。
実習を締めくくる最終課題としたのが、実習生自身で企画、展示するスポット展示です。館蔵品のなかからテーマを設定し、展示資料を選定し、展示資料の調査や撮影を行い、解説文などを作成し、資料を陳列するという一連の作業を実習生たち自身が行いました。
今回の展示では、和歌山県民には馴染み深い景勝地である和歌浦に焦点をあてることにしました。館蔵品のなかから和歌浦の絵図に関する資料を選び、和歌浦の歴史の一端にふれ、行楽地としての原点に着目することで、その魅力を再発見できるような展示をめざしました。
短い期間の実習のなかでの展示であり、荒削りな点はいなめませんが、実習の成果としての展示をご覧いただければ幸いです。
【展示資料】 団扇 岩瀬広隆原画 3面
紀州和歌之浦図 岩瀬広隆原画 1面
紀伊国和歌浦図 1冊
いずれも当館蔵
計3件5点
【会期】 令和5年(2023)8月8日(火)~10月1日(日)
【会場】 和歌山県立博物館 2階文化財情報コーナー
【開館時間】午前9時30分~午後5時
【入館料】 スポット展示は無料(開催中の常設展・企画展は別途入館の手続きが必要)
【休館日】 毎週月曜日、ただし9月18日(月・祝)は開館し、翌19日(火)は休館
【担 当】 博物館実習生 小谷紫音(奈良女子大学文学部4年)
舟瀬 葵 (和歌山大学観光学部4年)
角谷亜門(京都芸術大学芸術学部4年)
当館学芸員 前田正明
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