今日は、11月1日で「古典の日」です。
古典の日とは…
「紫式部日記」の寛弘5年(1008)11月1日の条に
「源氏物語」が歴史上はじめて記録されていることから
寛弘5年(1008)から1000年目の平成20年(2008)を前にした平成19年(2007)1月に、
「源氏物語千年紀委員会」が
11月1日を「古典の日」とすることを提案して決められたものです。
そのため、もっと古典に親しんでもらおうという意図で、
京都や滋賀では、
「古典の日」にまつわる関連企画や展覧会が色々と開催されています。
和歌山県立博物館でも
そうした古典への理解を深めていただくために
今回は「野呂介石にとっての古典」という題で
関連企画としての講演会を開催いたしました。
お昼ごろから、はげしい雨が急に降りだしたのですが
そんな中、およそ20名の来館者が、講演会を聴講してくださいました。
足元の悪い中、みなさまありがとうございます。
展覧会が開催したばかりで、担当者としては
じゅうぶんな準備ができていなかったのですが
少しは、介石の絵を見るポイントなどが伝わったならば幸いです。
会場はこんな感じです。
みなさま、本当にありがとうございました。
なお、来週の11月8日(日)には、
東京大学大学院人文社会系研究科教授の佐藤康宏(さとうやすひろ)先生に
「南画と文人画―野呂介石以前」という演題で、
また、11月23日(月・祝)には、
大阪大学総合学術博物館教授の橋爪節也(はしづめせつや)先生に
「江戸時代の大坂画壇と野呂介石―木村蒹葭堂を中心に―」という演題で、
ご講演をいただきます。
いずれも、野呂介石をめぐる人々の影響関係や交流についてのお話しで、
興味深いご講演になることと思います。
みなさまの展覧会への理解も、よりいっそうの深みが加わることでしょう。
今回、ご来館できなかった方も、
ぜひ、次回以降の講演会へご参加ください。(学芸員 安永拓世)
→特別展 野呂介石
→和歌山県立博物館ウェブサイト