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博物館講座が開催されました(華麗なる紀州の装い)

5月22日(日)は、「華麗なる紀州の装い」展の博物館講座が開催され、「紀州の染織とその魅力―伝来と技法を中心に―」という演題で、講演をおこないました。
講演の直前まで、激しい雨が降っていたにもかかわらず、20名の方々にご参加いただきました。
皆さま、ありがとうございます。
会場の風景はこんな感じです。
DSC_5853(小) DSC_5858(小)
講演は、
はじめに
1. 熊野速玉大社の神々の装束
2. 古沢厳島神社の能装束
3. 紀州東照宮の染織品
4. 報恩寺の袈裟
おわりに
という構成で、
今回の展覧会で展示した染織品の魅力についてお話ししました。
時間の関係で充分にお話しできなった部分もありましたが、展覧会の趣旨や、各染織品の伝来や技法については、ある程度ご紹介できたのではないかと思います。
講演のあとは、展示室でのミュージアムトーク(展示解説)もおこない、講演の内容を実際に作品を見ながら補足説明することもできました。
講演も少し延長してしまったので、トークへの参加者は少ないかと思っておりましたが、やはり20名ほどの方々にご参加いただきました。
皆様、長時間にわたってお付き合いいただき、まことにありがとうございました。
DSC_5866(小)
トーク終了後には、講演にご参加くださった方々から色々とご質問をいただきました。それらの一つ一つに充分にお答えできたのかどうかは、とても心もとないのですが、少しでも紀州の染織品についてご興味を持っていただけたようで、展覧会の担当者としては、非常にありがたいことでした。
そうしたご質問やご意見の中には、「牡丹唐草文金華山裂口覆(ぼたんからくさもんきんかざんぎれくちおおい)」が付属している茶壺がどのようなものかも知りたいというご意見がありました。おっしゃる通りです。ページ組の関係で、図録にも掲載しておりません。不行き届きなことで、まことに申し訳ございません。大変遅くなりましたが、ひとまず、このブログ上で掲載させていただきます。ご了承くださりませ。
牡丹唐草文金華山裂口覆 華山(複写)    茶壺 銘 華山(複写)
牡丹唐草文金華山裂口覆 華山 (前期)  茶壺 銘 華山(かざん)
牡丹唐草文金華山裂口覆 楊柳(複写)    茶壺 銘 楊柳(複写)
牡丹唐草文金華山裂口覆 楊柳 (後期)  茶壺 銘 楊柳(ようりゅう)
このように、ご質問いただいた方々は、皆さま大変熱心で、前期展示もご覧いただいていたようです。
古沢厳島神社の能装束などは、前期で展示したものと比較して見てみたかったというご意見などもいただきましたが、前期展示をご覧になった方にも楽しめるような内容になっております。前期展示をすでにご覧になった方も、ぜひ後期展示にお越しください。(学芸員 安永拓世)
特別展 華麗なる紀州の装い
和歌山県立博物館ウェブサイト

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