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和歌山市立日進中学校の職場体験学習のようす

 平成25年6月12日から14日までの3日間、和歌山市立日進中学校の生徒2人を、職場体験学習として受け入れました。
 初日の12日は、博物館に関するレクチャーのあと、館内の各所を見学。収蔵庫では火縄銃や刀の重さも体験してもらい、空調の機械室までまわり、いろいろな人が仕事をしていることを感じてもらいました。
 午後は、博物館に日々送られてくる図書の配架作業を行い、急遽開催中の企画展の取材のため新聞記者さんが来館されたので、担当学芸員への取材の様子を見学。2人もインタビューを受けました(^^)/。
日進中2013年6月-1 日進中2013年6月-2
[左・図書の配架作業 右・企画展の取材の様子を見学中]
 2日目の13日は、午前中は収蔵庫内での資料の整理作業のお手伝い。たくさんの獅子・狛犬を、興味津々で眺める2人。「狛犬」と普段呼んでいるものは、本当は角のない獅子と、角がある狛犬のセットだと教えると、他にも、それぞれが口を開けているものと閉じているものに分かれることや、首を傾けているものと傾けていないものに分かれていることを発見するなど、鋭く観察していました。すごい!。午後は図書整理の続きを行い、ポスターやチラシの整理作業。
日進中2013年6月-3
 最終日の14日は、チラシの整理作業、新聞記事の切り抜きの整理、収蔵庫の掃除と忙しく働き、午後は受付やミュージアムショップ、展示室内での監視業務をローテンションしながら体験してもらい、実際にお客様と接してもらいました。
日進中2013年6月-5 日進中2013年6月-6
 最後に、職場体験学習を行った2人の感想を掲載します。


 3日間の職場体験で一番疲れた仕事は、図書整理作業です。本棚がいっぱいで置く場所を探したり、紙にチェックしたりしてものすごく疲れました。おもしろかったのは館内見学でした。いろいろ見て回って楽しかったです。ほかにも受付・ショップ・監視もやりました。すごくいい経験になりました。この経験をいつか役立てたいと思います。そしていつかまた休日に博物館に行ってみたいと思います。


 今回の職場体験を通じて博物館で働いている人の大変さについて知った。博物館では掃除をするだけでもほこりを残してはいけないので、何十分と時間をかける。また、倉庫の整理や受付、監視などの色々な仕事を限られた人数でしなければならない。しかし逆に、良いことも知った。博物館ではお客さんと職員との距離が近いため、コミュニケーションが取りやすいのだ。
 この職場体験で、普段なら見ることのできない博物館の裏側を見ることができた。僕はこの貴重な体験を活かしていきたいと思う。


 お疲れ様でした。(主査学芸員 大河内智之)

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