和歌山市立伏虎中学校の2年生の生徒さん2人が、10月20日(火)から10月21日(水)までの2日間、職場体験学習に来てくれました。
学校では、19日(月)から21日(水)まで職場体験を実施しているようですが、
博物館は月曜日は休館なので、20日が初日でした。
1日目(7日)、朝礼のあと、展示室のガラスふきをしてもらいました。
博物館は初めてということで、まずは今まで行ったことのある博物館などについて話を聞き、
博物館は身近にたくさんあることを知ってもらいました。
その後、バックヤードをみてもらい、作品を撮影する写場の掃除をしてもらいました。
午後からは収蔵庫の見学してもらい、博物館では文化財を展示するだけでなく、後世に残すために文化財を大切に保管していることも知ってもらいました。合わせて、館蔵品のいくつかをじっくりとみてもらいました。
2日目(8日)、午前中は博物館にある古文書の撮影を手伝ってもらいました。
まずは、写場の設営です。
最初は補助的な仕事をしてもらっていましたが、慣れてくると2人で段取りよく撮影してくれました。
古文書が虫に食われていることや付箋が貼られていることにも気づくなど、関心をもってくれました。
午後は受付・ミュージアムショップ・監視などで来館者への対応も体験してもらいました。
2人に職場体験の感想を聞いてみました。
県立博物館に職場体験をして、普通なら触ることのできない火縄銃や刀、古文書などが触れてとてもうれしかったし、
保管場所もとても広かったです。
この職場体験でびっくりしたことは、保管場所の温度や湿度が一定じゃないといけなかったことです。
県立博物館の職場体験は楽しかったです。
働くのは初めてで何が何だかわからないことが多くて心配でしたが、みなさんに教えていただきながらがんばりました。
今回の体験で「働く」ということのイメージも変わりました。
僕にとってとても楽しく、良い職場体験学習になりました。
このことを大人になって生かしたいと思います。
事前訪問では、好きな教科は歴史ではない、別の教科と答えてくれた2人でしたが、
博物館や文化財に興味を持ってくれるようになって嬉しかったです。
いつでも、博物館にきてください。
(主任学芸員 前田正明)