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「夏休み講座② 日本刀鑑賞入門」が開催されました。

現在、和歌山県立博物館では、夏休み期間中に合わせて、子どもから大人まで楽しめるイベントの一つとして、「夏休み講座」という小さな講演会を開催しております。
本日、8月10日(土)は、その「夏休み講座」の2回目ということで、「日本刀鑑賞入門」と題して、日頃あまりなじみのない日本刀について、できるだけわかりやすく解説する講演をおこないました。
そもそも、日本刀についてお話ししようと思ったきっかけは、現在開催中の企画展「未来へ伝えよう私たちの歴史―文化財の魅力発見!―」で、和歌山最小の太刀とみられる重要文化財の「黒漆小太刀 中身銘有次(くろうるしこだち なかみめいありつぐ)」(滝尻王子宮十郷神社蔵)と、和歌山最大の太刀とみられる「大太刀(蓮井象之助所用)(おおだち(はすいぞうのすけしょよう)」(正住寺蔵)が展示されているからです。
また、2階のスポット展示でも、今回の「夏休み講座②」に合わせて、「日本刀鑑賞入門 よみがえった赤羽刀(あかばねとう)」という展示を企画しました。
いずれにせよ、小さな講演とはいえ、私自身も日本刀について人前でお話するのは初めてでしたから、何からお話ししたらよいのか、正直、試行錯誤でしたが、いざ開催してみると、この暑い中、子どもと一緒にご参加いただいた方々を含めて、30名以上のご参加者があり、とても驚かされました。
みなさま、熱心に聴いていただき、ほんとうにありがとうございました。
講座の様子は、こんな感じです。
2013-08-10 夏休み講座2-1(軽)
2013-08-10 夏休み講座2-2(軽) 2013-08-10 夏休み講座2-3(軽)
また、写真にはありませんが、実際の日本刀の外装部分にあたる拵(こしらえ)の構造や、日本刀自体の重量感を知ってもらうために、刃のついていない模擬刀(もぎとう)の拵を外して、刀を持ってみる体験もしてもらいました。参加していた子どもたちの中には、恐る恐る模擬刀を持ち上げてみていた子もいましたね。
その後、日本刀のさまざまな部分の形や、刃文、地肌などの分類を説明して、日本刀についての基礎知識をご紹介したうえで、最後に、すぐそばのスポット展示に展示してある「刀 銘 紀伊国康広(かたな めい きいのくにやすひろ)」について、どんな形で、どんな特徴があり、どんな刃文なのかなどを、分類して書き取ってもらう、「日本刀鑑賞の実践編」もやってみました。
日本刀鑑賞の実践編のようすは、こんな感じです。
2013-08-10 夏休み講座2-4(軽) 2013-08-10 夏休み講座2-5(軽)
2013-08-10 夏休み講座2-6(軽)
みなさま、さまざまな角度から刀をながめて、その形や特徴を分類してプリントに書き込んでいっていました。また、中には地肌(じはだ)や刃文の年輪状の文様が、光に当たってあらわれては消えるのを楽しんでいた方もおられたようです。
いずれにせよ、1本の刀を15分近くもかけて眺めてみる経験は、これまでほとんど無かった方も多いでしょうから、子どもにとっても大人にとっても、不思議な体験になったことでしょう。
こうした講座を通して、単なる武器としてではない、日本刀の美しさを、少しでもお伝えできていければいいのですが…。
私自身も、日本刀については不勉強な点が多く、十分にご説明できなかったところもありましたが、こちらにとっても、今回の講座は、日本刀について考える良い機会になりました。
暑い中、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
なお、この「夏休み講座」ですが、次回は8月17日(土)に、3回目の、「くずし字に親しむ(入門編)―江戸時代の道成寺縁起をよんでみよう!―」(担当:学芸員 坂本亮太)が開催されます。
時間は13:30~14:30です。
ご興味のある方は、ぜひご参加ください。
(学芸員:安永拓世)
→和歌山県立博物館ウェブサイト
→企画展「未来へ伝えよう私たちの歴史―文化財の魅力発見!―」
→これまでのスポット展示

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