トップページ >博物館ニュース >「野呂介石」展がオープンしました。

「野呂介石」展がオープンしました。

本日、特別展「野呂介石―紀州の豊かな山水を描く―」がオープンしました。
江戸時代の後期に、和歌山で活躍した野呂介石(のろかいせき、1747-1828)という画家の作品を一堂に集めた、大規模な特別展です。
介石は、紀州三大文人画家としても、よく知られていますが、その回顧展は、じつに約30年ぶりとなります。
展示作品には、大幅な展示替えがありますが、あわせて187点249点を展示します。
現在の展示会場は、こんな感じです。(画像をクリックすると拡大します)
介石展初日1 介石展初日2
介石展初日4 介石展初日3
介石展初日5 介石展初日6
ずらりと並んだ掛軸(かけじく)や屏風(びょうぶ)は、圧巻です。
介石の初期の作品から、最晩年の作品まで、その画業を一望できる展示構成になっています。
この展覧会を見れば、介石の全てがわかります。
ところで、初日の今日は、朝から、いくつかのテレビ局の取材を受けました。
いずれも、介石が描いた赤富士(あかふじ)の絵についての取材です。
赤富士とは、朝日を反射して赤く輝く富士山のことで、葛飾北斎の絵が、よく知られています。
今回の展覧会で公開中の「富岳紅暾図(ふがくこうとんず)」は、現在知られている日本の絵の中で、最も古い赤富士の絵と思われます。
この「富岳紅暾図(ふがくこうとんず)」は、11月15日までの展示です。
ぜひ、この機会を、お見逃しなく。(学芸員 安永拓世)
特別展 野呂介石
和歌山県立博物館ウェブサイト

ツイートボタン
いいねボタン