本日(24日)企画展「描かれた紀州」が始まりました。
展示室はこんな感じです。
展示構成は、
1 紀伊国を描く 2 根来寺の歴史を伝える 3 和歌山城とその周辺を描く
4 熊野の名勝を描く 5 災害の記憶を伝える 6 熊野の暮らしを描く
です。
「5 災害の記憶を伝える」のコーナーでは、文化庁の補助金を得て行った「地域に眠る『災害の記憶』の発掘・共有・継承事業の調査成果の一部として、日高川流域の洪水記念碑分布図」などのパネル展示を行っています。
今日午後1時30分から第1回目のミュージアム・トークがあり、6人の参加がありました。
展示資料の紹介 1
有田郡絵図 大江霞岳筆 1舗
嘉永元年(1848) 和歌山県立博物館蔵
幕末の有田郡を描いた絵図。平地の色分けで隣村と区別し、村名の文字を囲む形で、郡内にある5つの組(大庄屋の所轄範囲)を表示している。池や河川が強調して描かれている点や樹木や山容に絵画的表現がみられる点に特徴がある。京都の絵師小田海僊(かいせん)に師事したとされる大江霞岳(?~1850)が、嘉永元年7月15日に描いたもの。大江家は、田口村(現、有田川町)に居住する地士であった。
企画展「描かれた紀州」は、3月8日(日)まで開催しています。
(主任学芸員 前田正明)
→描かれた紀州
→和歌山県立博物館ウェブサイト