和歌山市立伏虎中学校の2年生2人が、
10月25日(火)から27日(木)までの3日間、職場体験学習に来てくれました。
初日はまず博物館の仕事を簡単に説明し、そのあと、館内の施設をみてもらいました。
2階の屋外展示室では、
町石道(複製)に建っている石塔に刻まれた文字の解読に挑戦してもらいました。
収蔵庫では、温度と湿度を一定にしながら、
大切な文化財を保管していることを知ってもらいました。
ちょうど、学芸員が寄託品の点検をしていたので、その様子を見学してもらいました。
その後、守衛室や中央監視室も見学し、それぞれの担当の人から説明を受けました。
午後は、22日(土)から始まっている特別展「中世の村をあるく」の展示を見学しながら、
子どもクイズに挑戦してもらいました。
この日は、大学で絵画を勉強している人たちが絵画資料の調査にきていたので、
それを見学してもらいました。真剣に調査を行っている様子が2人にも伝わったようです。
その後で、他館から来ているポスターの入れかえを行ってもらいました。
2日目は、まず展示室のガラス拭きをしてもらいました。
特別展の展示替えに合わせてガラスもきれいにしてあったので、汚れは少なかったようです。
その後、博物館に送られてくる書籍の入力作業を行ってもらいました。
都道府県別に分類したり、長い書名を入力してくれたり、悪戦苦闘しながらがんばってくれました。
午後も引き続いて、書籍の入力作業を行ってもらいました。<
3日目は、まず入力してもらった書籍を所定の場所に並べてもらいました。
その後、収蔵庫の掃除を行ってもらいました。収蔵庫には貴重な資料があるので、
カビや害虫の発生の原因となるほこりをできるだけ除去しておく必要があります。
少し時間ができたので、校区内にある発掘現場を見学しに行きました。
忙しい中、担当者の方に説明していただきました。
午後からはお客さんの対応です。
いつもはよくしゃべる二人も神妙な態度で、お客さんに接していました。
今回の職場体験について、2人に感想を聞いてみました。
この三日間で楽しかったことは図書資料の入力作業です。
本を見て入力する仕事です。一番たいへんだった日は、二日目です。
入力作業でかたがつかれました。
でも25冊ぐらいやったので自分ではできたと思います。
だから次も、やるきかいがあったらまたやりたいです。
この3日間でいちばんよかったのは収蔵庫へはいったのがいちばんよかったです。
とくに火縄じゅうがさわれたのがよかった。
学校は博物館のすぐ近くにあるので、いつでも遊びに来て下さい。本当ににぎやかな2人でした。
(主任学芸員 前田正明)