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子ども向けミュージアムトーク(4回目)が行われました

今日は、4回目のミュージアムトーク(展示解説)を行い、35人ほど集まってくれました。

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 今日は、子どもたちに、江戸時代の和歌山と現在の和歌山で変わっている所、
変わっていない所を、絵図で考えてもらいました。
参考にしてもらおうと、企画展示室を入ってすぐ左側に、江戸時代の和歌山城下町の絵図(コピー)と、
現在の様子がわかる、和歌山市の都市計画図とを壁に貼り付けています。

 展示の作品の一つを紹介しましょう。

 欠作町より御城内迄の図 (かけづくりよりごじょうないまでのず)  一帖
 1808年(文化5年)~1809年(同6年)  和歌山県立図書館蔵

188欠作町より御城内迄の図 (部分、画像をクリックすると拡大します)
4欠作町より御城内迄の図 (部分、画像をクリックすると拡大します)

 県立図書館には、江戸から和歌山までの街道の景観を描いた道中記が7帖残されています。
これは最終のものです。
 南葵(なんき)文庫の朱印があり、紀伊徳川家旧蔵とわかります。
欠作町(現在の和歌山市嘉家作丁、かけづくりちょう)から、
本町御門(ほんまちごもん、本町九丁目付近)を通り、
本町通りから一の橋(大手門)に通じるルートを描いています。
 交差する通りの名前も詳細に記され、
最後に東北方面から和歌山城を遠望した鳥瞰図(ちょうかんず)的な景観が描かれています。

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この「欠作町より御城内迄の図」からも、公園前付近の道が、今とは違っていたことがわかります。

 ミュージアムトークに合わせて、「定期便 教育の窓」の収録(ラジオ)も行われました。

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子どもたちも、展示やミュージアムトークの感想を話してくれました。
 今日収録された 教育ラジオ放送「定期便 教育の窓」は、
和歌山放送ラジオで、27日(土)の8時45分~9時に放映される予定です。
お時間のある方は、お聴き下さい。
 また、7月31日(日)放映の、きのくに21「エコに夏を楽しもう!」(テレビ和歌山)のなかで、
現在開催中の夏休み子ども向け企画展「和歌山城と城下町に住む人々」が紹介されました。
放送された番組は、和歌山県庁ホームページのインターネット放送局で動画配信されています。
  http://www.pref.wakayama.lg.jp/nettv/p_ch4/09_ca_h23nendo.html
ご興味のある方は、一度ご覧ください。

次回のミュージアムトークは、8月21日(日)の13時30分から行います。
(主任学芸員 前田正明)

お城の話
和歌山城と城下町に住む人々
和歌山県立博物館のウェブサイト