職場体験学習の第五弾です。
10月18日(火)から19日(水)の二日間、
和歌山市立伏虎中学校の生徒(男子)2名が職場体験にきてくれました。
初日(18日)は朝礼での自己紹介のあと、
すぐさまガラス拭きをしてもらいました。
特別展「蘆雪潑溂(ろせつはつらつ)―草堂寺と紀南の至宝―」のオープニングとかかわり、
まずはガラスをきれいに拭くところから始めました。誰よりも先に見られるという幸運!
次に、館内の見学をして、例の如く火縄銃などを手にとってもらいました。
今回は伏虎中ということもあり、和歌山城下町絵図を見ながら、
家や学校が江戸時代にはどんな場所だったのかも見てもらいました。
中央監視室で博物館の温湿度や電気の管理・設備などを説明をうけているところ。
一年間の電気代を聞いてびっくり!
午後は古文書の写真撮影。全部で100コマくらい撮影してもらいました。
巻物もあり、画像がつながるように撮影するなど結構手こずったようです。
2日目(19日)は、午前も初日同様ガラス拭きの後、パソコンを使っての入力作業。
午後は受付などの来館者対応。
御霊小学校、伏虎中学校、笠田高校と団体が連続し、とても慌ただしかったです。
ただそのため、いろいろなことを体験してもらえました。
伏虎中学校の職場体験中に、伏虎中学校の団体がやってくるという奇跡!
ちょうど先生にチケットを渡しています。
また別のところでは、後輩に見られて少し気恥ずかしそうでもありました。
さて、二日間ではありましたが、二人に感想を聞いてみました。
「たった2日間という短い間でしたが、とても普通だったらできない貴重な体験をさせていただきました。最初は「どんな仕事をするのかな、展示物でも見るのかな」とか想像していましたが、想像を絶するような国宝(刀など)を見て、興奮しっぱなしでした。二人で協力してやった撮影など、かなりの労働力のある仕事をして、これをやる学芸員さんはとてもすごいと尊敬しました。受付もきっちりと仕事の仕方を教えてもらい、中学生ではなく本当に働いているような気分でした。今回は僕たちに職場体験という、すばらしい経験をさせてくださって、和歌山県立博物館の皆様に忙しいなか、ていねいに歴史、仕事について教えていただき、本当にありがとうございました。」
「僕は県立博物館の職場体験をして本当に良かったです。初めはとても緊張していて、ちょっとミスをしたこともありましたが、後からきっちりとやるときはやる、やらない時はやらないを当たり前のようにできて良かったです。刀や火縄銃などとても貴重なものまで見せてくれて、歴史はすごいと改めて見直しました。接客では、伏虎中の一年生が来て、ちょっと恥ずかしかったけど、県立博物館の受付としてやる事をこなせました。僕は今回の職場体験で色々な事を学び、一歩大人に成長したなぁと思いました。そしてこのすばらしい博物館をもっともっと大きくしていってください。今回の職場体験まことにありがとうございました。」
二人とも二日間ありがとうございました。やる気あふれる二人だったので、こちらもとても助かりました。
学校の先生・生徒に仕事っぷりを見られるなど
(先生たちの写真撮影会?など先生たちが一番喜んでいたような)、
貴重な体験もできたと思います。
またこの経験を活かしてくれたらと思います。
(学芸員 坂本亮太)