ゴールデンウィークも目前、初夏の陽気になってきました。
4月21日(日)をもって、企画展「国宝・古神宝の世界―熊野速玉大社の名宝―」は閉会いたしました。
おかげさまでたくさんの方々にご来場いただきました。
ありがとうございます!
最終日と、その一週間前におこなったミュージアムトークの様子はこちら。
(画像はクリックで拡大します)
◆第5回(4月13日)
トーク開始!まずは「古神宝」とは何かのお話から。
赤い箱は、太刀や弓をしまうための唐櫃です。
冠や笏を見ています。
文様が二重になる高度な技を使った絹織物。
櫛やお歯黒用の筆などの化粧道具を、みんなで覗き込んで見ています。
鏡(一番手前)や付け毛(一番奥)もありました。
最後は、熊野速玉大社の古神宝を守ってきた大きな唐櫃です。
底が少し浮いているので風通しがよく、湿気から古神宝を守ることができました。
◆第6回(4月21日)
丸い文様(浮線綾文)がちりばめられた布団。
この企画展でいちおし、かつご来館の方々からも人気の高かった「金銀装鳥頸太刀」(きんぎんそうとりくびたち)。
金銀の板を重ねて精巧に飾られています。
柄の先についた鳥の頭が特徴的。
ご参加の方々とのコミュニケーションやアンケートから、
楽しんでトークにご参加いただけたことがわかり、本当に嬉しいです。
ありがとうございました!
古神宝は、しばしのお休みです。
熊野速玉大社様はじめ皆様のご協力のおかげで、
無事展覧会を行うことができました。
この場を借りて、心より御礼申し上げます。
明日からは、特別展「仏像と神像へのまなざし―守り伝える人々のいとなみ―」が始まります。
所狭しと並んだ仏像・神像は圧巻です!
古神宝展ではパネルでしかご覧いただけなかった熊野速玉大社のご神像も、
実物が展示されています。
5月4日(土・祝)には、当館の伊東史朗館長による、
「熊野速玉大社の神像とその周辺」という講演会も予定されています。
ゴールデンウィークのお出かけはぜひ、和歌山県立博物館にお越しください!
(学芸員 袴田)