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移動する仏像展日誌3(2010年2月26日)

□■広報の仕事1■□
 和歌山県立博物館では、平成22年4月24日(土)?6月6日(日)の会期で、特別展「移動する仏像―有田川町の重要文化財を中心に―」を開催します。この日誌では、その途中経過をお知らせしながら、博物館の業務についてご紹介しています。
 2月26日(金)。特別展の広報で基本となるのが、ポスター・チラシです。いろいろ書類を作って入札を行い、制作業者を決め、配布時期(3月末頃)に間に合うように作っていきます。先に渡した原稿や写真などの素材をもとにデザインされた初稿が本日到着。どんなデザインになっているかなー、と見てみると、よい意味でこちらのイメージとは違う部分もあっていい感じ。とはいえ、文字の大きさ、情報の配置場所など、展示の意図をさらに明確にし、少しでもシンプルに情報を伝えられるよう、結構大胆に修正を加えて行きます。色合いも、思い切って変更してみようかと思案中。チラシ裏では、内容を組み替えて、情報量を増やす方向に。
 和歌山県立博物館としての広報は、現状ではポスター・チラシの配布、新聞社・地元テレビ局・地元ラジオ局への資料提供、ウェブサイトでの展開が軸となっています。よく「もっと、テレビや新聞で宣伝しないとだれもわからない」とご意見を頂くことがあるのですが、広報にまわせる予算はありませんので(効果的な広報につなげるだけの経費であれば、別の展覧会を1本開催できます)、なんとかニュースで取り上げてもらえるように資料提供を工夫しています。
 今回の特別展では、サブタイトルにあるように有田川町の仏像をメインに取り上げていますので、地元の方に地域の魅力を再発見してもらうためにも、有田川町内の全戸にチラシを届ける予定です(町報にも情報掲載予定)。「広く知らせる」広報と、「集中して知らせる」広報とをうまく組み合わせて、たくさんの仏像が並ぶせっかくの機会に、一人でも多くの方に展示をご覧頂きたいと思います。(学芸員 大河内智之)
移動する仏像チラシ校正
→移動する仏像展日誌バックナンバー
→和歌山県立博物館ウェブサイト

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