和歌山県立博物館マイミュージアムギャラリー
第45回展示 「追え!ピンポン球 ―三年間の集大成―」
【出 陳 者】 和田 涼平
【展示期間】 平成29年8月11日(金・祝)~9月24日(日)
【出陳資料】 表彰状 現代(21世紀)
【資料をめぐる思い出】
これは、中3の春に和歌山市の中学卓球大会で団体戦優勝した時の表彰状です。
卓球は、友達に誘われて中学から始めました。休まず練習に参加していたからでしょうか、補欠ではあったものの団体戦メンバーに選ばれ、2回戦にダブルスで出場しました。自分の出た試合は惜しくも負けてしまったものの、三年間の集大成として形が残ったことは嬉しく思います。
額に入っていて立派に見えますが、実は表彰状が一枚しか用意されなかったため、顧問の先生が職員室で人数分コピーしてくれたものです。しかし、厳しくも楽しかった日々を思い出させてくれる大事な品です。
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【学芸員(実習生)の一口メモ】
表彰状とよく似た、一通の感謝状を紹介します。徳川賴倫(よりみち)から加納榮之助に出されたもので、南葵(なんき)育英会の賛助員になってくれたことに対する謝意が書かれています。
徳川賴倫は、紀伊徳川家を継いだ、貴族院議員です。また、加納榮之助は、紀州藩主時代から将軍吉宗を支えた有力な紀伊藩士である加納家の出身です。
南葵育英会は、徳川賴倫が明治44年(1911)に、和歌山県及び三重県の旧紀州藩領出身の子弟に修学を保護奨励することを目的として設立した団体で、奨学金の貸与や寮の提供を行いました。
加納栄之助宛徳川頼倫感謝状(和歌山県立博物館蔵)
※今回の展示は、平成29年度に和歌山県立博物館が受け入れた博物館実習生8名が作成しました。