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講演会「丹生高野四社明神をめぐる地域史―新出の女神像を中心に―」を開催しました。

本日、5月31日(日)、現在開催中の特別展「高野山開創と丹生都比売神社―大師と聖地を結ぶ神々―」の関連イベントとして、講演会を開催いたしました。
五月にしては暑い日でしたが、約90名の方々がご参加くださいました。
講師は当館主査学芸員の大河内智之(おおこうち・ともゆき)。
演題は「丹生高野四社明神をめぐる地域史―新出の女神像を中心に―」でした。
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新出の女神像とは、本展覧会の目玉ともいえる「丹生明神坐像及び女神坐像」(三谷薬師堂及び個人蔵)です(ポスター・チラシにも使わせていただいています)。
銅製の神像とその木型が現在までともに残るたった一つの作例で、近年の調査で見つかりました。
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それらの像に関わって、「丹生高野四社明神」という四柱の神々の謎の多い成り立ちについて、最新の研究成果も交え、熱く説明いたしました。
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現在まで遺されてきたモノたちが語る、高野山と地域の神々が密接に関わって発展してきた歴史。
普段はあまり意識しない、天野の神々と弘法大師空海、そしてそれらを取り巻く人々が織りなす歴史に、想いを馳せていただけましたら幸いです。
講演の後は、ご質問やご感想を伝えてくださる方もたくさんいらっしゃいました。
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本当にありがとうございました!
特別展「高野山開創と丹生都比売神社」は、
6月7日の会期終了まで、残すところ6日(月曜休館です)。
悠久の時を越えてきたモノにふれ、その美しさと歴史を感じる時間は格別です。
会場にはさわれるレプリカのコーナーもございます。
まだまだご来場お待ちしております!

(学芸員 袴田)

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