本日は、「新発見・新指定の文化財」展の
4回目のミュージアムトーク(展示解説)を開催しました。
今日は、朝からすっきりと晴れて暖かく、
数日前から和歌山城周辺の桜も満開、
まさにお花見日和の一日となりました。
お花見効果のためでしょうか
今回のミュージアムトークへのご参加者9名と
前回よりは、少し増えました。
今回も、じっくりとトークをきいていただき
ありがとうございました。
トークの風景はこんな感じです。
(画像をクリックすると拡大します)
今日は、トーク終了後に、
資料の寄託(きたく)についてのご質問もありましたので、
指定文化財と資料の寄託との関係について、
少し、補足説明をさせていただきましょう。
今回の企画展で展示している指定文化財は、
いずれも博物館へ寄託されているものです。
寄託とは、ご所蔵者の方々から、
資料を博物館に預けていただくことをさします。
博物館に資料を寄託していただくことによって
火災や盗難などによる被害の恐れもなくなりますし、
また、皆さんに公開することが可能となります。
寄託にも、さまざまなケースがありますので
一概にはいえませんが、
博物館が、指定文化財の保存と公開の
お手伝いするという側面もあるのです。
いずれにせよ、こうした指定文化財は、
その地域にとっての大切なたからものです。
そうした地域のたからものを、
皆さまへ広くご紹介することも重要ですし、
また、その一方で、
100年後、200年後へと永く未来へ伝えていかなければなりません。
ご所蔵者の方と、地域の方々と、みなさまとが、
お互いに協力しあうことによって、
はじめて、こうした文化財を残していけるのです。
逆にいえば、今、残されているこうした文化財は、
多くの先人たちの協力のたまものともいえるでしょう。
博物館としては、そうした文化財の保存と公開について、
ささやかなお手伝いができればと考えています。
ミュージアムトークは、
そんな博物館の思いをみなさまに直接お伝えする、
とても貴重な機会です。
ぜひ、ミュージアムトークにご参加ください。
今後のミュージアムトークは、
4月11日(日)の1回を残すのみとなりました。
時間は、13:30?14:30です。
来週は、もう桜も散りはじめていると思いますが
風に舞う桜もよいものです。
ぜひ、最後のミュージアムトークへお越し下さい。(学芸員 安永拓世)
→企画展 「新発見・新指定の文化財」
→和歌山県立博物館ウェブサイト