10月29日(土)に今回の特別展にかかわり、
県立博物館と紀美野町まちづくり推進協議会との共催で
現地見学会「みる・あるく・きみの」を開催しました。
雨の心配もありましたが、何とか天気ももち、
当日は70人ほどにご参加いただきました。
紀美野町をはじめ、海南市・貴志川町、
さらには串本やすさみなど遠方のかたもいらっしゃいました。
ありがとうございます。
今回の特別展は「中世の村をあるく」と題しましたように、
博物館で紀美野町内の歴史と文化を知っていただきつつ、
あわせて現地をめぐっていただきたいという意図があります。
そういったなかで、地元のかたがた(「語り部」さん)と
一緒に現地見学会を企画できたことは、非常にありがたいことです。
今まで知らなかった地元の言い伝えなども教えていただき、
私にとっても得がたい機会になりました。
見学地は
十三神社―野上八幡宮―釜滝薬師金剛寺―高野街道―丹生神社(志賀野)―真国丹生神社
とまわりました。
野上八幡宮では拝殿にあがらせていただき、
特別に昔の小学校の試験問題などの展示もしていただきました。
また釜滝薬師では柿・お茶をいただきました。
(釜滝薬師金剛寺でご住職の講話)
(真国丹生神社で地元のかたのご説明)
いずれの寺社も今回の特別展で取り上げさせていただいたところばかりです。
まだ博物館にお越しでないかたは、是非ともご来館いただければと思います。
紀美野町内には、まだまだ魅力ある地域があります。
図録を片手に現地をめぐってみてはいかがでしょうか?
なお、11月6日(日)13:30~15:00に講演会を行います。
高木徳郎氏(早稲田大学准教授)
「絵図の魅力・景観の魅惑―紀伊国神野・真国荘絵図をよむ―」
見学会や展示は紀美野町内の寺社がメインとなっていますが、
高木さんのご講演では、寺社ばかりでなく、紀美野町の農村(棚田?)の魅力について
ご講演いただけるものと思います。
ふるってご参加ください。
(学芸員 坂本亮太)