特別展にかかわり、早稲田大学の高木徳郎さんに
「絵図の魅力・景観の魅惑―紀伊国神野・真国荘絵図を読む」
と題する講演をしていただきました。
70人近いかたに、ご参加いただきました。
ありがとうございます。
高木さんはご存じのかたもいらっしゃるかもしれませんが、
2年前までは当館の学芸員をしていました。
高木さんの声を久しぶりに聞きたい、
という高木ファンが押しかけたため、
これだけ多くのかたにお集まりいただけたのかもしれません。
内容は非常にわかりやすく、
とっつきにくい、「荘園(しょうえん)」についても丁寧に解説していただきました。
紀伊国神野・真国荘絵図に関する新解釈、
また現在調査中の紀美野町内の棚田の魅力についてもご説明いただき、
とても新鮮な内容だったと思います。
最後には参加者から質問もあり、非常に活気・熱気に満ち満ちていました。
そのまま展示解説に突入したこともあり、
こちらもついつい遅くまで解説をしてしましました。
おつきあいいただいたかた、ありがとうございます。
今週の土曜日には博物館講座もありますので、
こちらにも是非足をお運びください。今度は仏像の話です。
11月12日(土)13:30~15:00
大河内智之「神野・真国荘の仏像」
じつは、意外と今回の特別展では仏像・彫像が多く出ています。しかも、種類も豊富です。
観音・不動・毘沙門・阿弥陀・大日・薬師・愛染・祖師像などなど。
お気に入りの仏様を探しに、是非博物館へお越し下さい。
また、神野・国吉・毛原・志賀野・真国・細野と、
各地域で仏像を最低1点(写真含む)は展示しています。
地域の歴史を知るために来ていただくもよし、
仏様を見て癒されに来ていただくのもよし、
そういう展示になっています。
まだ展示をご覧になっていないかたは、
この機会に是非お越し下さい。
(学芸員 坂本亮太)