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職場体験2015 明和中学校

和歌山市立明和中学校の2年生の生徒さん2人が、7月7日(火)から7月9日(木)までの3日間、職場体験学習に来てくれました。
1日目(7日)、午前中博物館の裏側まで見学してもらいました。
午後からは、まず収蔵庫の掃除をしてもらいました。
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大切な文化財をお預かりしているので、収蔵庫は一定の温度・湿度で管理していますが、ホコリ、塵、カビや害虫が侵入する可能性もあり、収蔵庫内をいつも奇麗にしておくことが必要です。
続いて、夏休み企画展「わかやま城探検」の開催期間中、来館してくれた高校生以下の皆さんに無料でお配りする缶バッチづくりに挑戦してもらいました。
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完成品です。
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2日目(8日)、開館する前の仕事として、展示室のガラスふきをしてもらいました。
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この日は終日、博物館が発行した研究紀要や図録の発送作業を手伝ってもらいました。宛名シールはり、封筒詰め、セロテープ貼り、数量確認などを行ってくれました。本当にご苦労様でした。
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3日目(9日)、午前中は夏休み企画展「和歌山城探検」開催の準備で和歌山城内の調査を行いました。とくに、缶バッチのデザインにもしている石垣に刻まれた刻印の調査を行いました。
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2人が調べてくれた調査成果です。イラストマップに三か所の調査地点(三色で示しています)を記しています。刻印一覧のうち、今回調査を確認した紋様を調査地点別に記しています。
和歌山城イラストマップ 確認できた刻印
午後は受付・ミュージアムショップ・監視などで来館者への対応も体験してもらいました。
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2人に職場体験の感想を聞いてみました。
「この三日間で、博物館の仕事のたいへんさがわかりました。博物館の裏では、本をふうとうにつめたり、収蔵庫のそうじをしたりすることがたいへんだと思いました。受付やショップ、ふだん見ていてかんたんそうにやっていたので、じっさいにやったらこんなにたいへんな仕事だと思いました。」
「この三日間で博物館の仕事を体験させていただいて、収蔵庫の中を見て、刀や火縄銃などを持たせてもらったりなど貴重な経験をたくさんさせていただきました。図録の発送作業はとても肩がこり、つかれました。来館者の応対は、すこし覚えるのが難しかったり、ちょっと失敗した時もありましたが、来館者の方が喜んでいたのでよかったです。僕は三日間で仕事の大変さがすごくわかりました。」
2人とも熱心に取り組んでくれました。今回は、発送作業という黙々する作業を黙々としてくれました。2人が手伝ってくれた図録は、全国の博物館の棚に並ぶことになると思います。暑い中、城内での刻印調査ご苦労様でした。夏休みの企画展がオープンしたら、ぜひ見に来てに下さい。
(主任学芸員 前田正明)

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