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企画展「きのくに・漢詩の世界」のコラム第3回

七絶詩書「若浦新咏」(しちぜつししょ わかのうらしんえい)
 菊池海荘筆(きくちかいそうひつ)  1幅
明治6年(1873) 和歌山県立博物館蔵
554七絶詩書(菊池海荘筆)147
 栖原村(現在の湯浅町)出身で、幕末〜明治前期に活躍した、詩人・菊池海荘(1799〜1881)による七言絶句の書である。冬の和歌浦を描写した作品で、海上の舟から紀州東照宮を遠く望んで、その情景をあらわしている。冬の嵐が、東照宮の鎮座する権現山を吹きすさび、松柏を揺り動かすが、舟の上だけぽっかりと晴れた、この季節特有の天候の変わりやすさを表現している。(学芸課長:竹中康彦)
企画展「きのくに・漢詩の世界」は、6月13日(土)~7月12日(日)まで 
詳細は、こちら→ 企画展「きのくに・漢詩の世界」
博物館HP   →  和歌山県立博物館ウェブサイト

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