令和5年(2023)年4月29日(土)~6月18日(日)
江戸時代、湯浅は、紀伊国内有数の商業都市として栄えました。19世紀になり、日本の各地で豪商や豪農らが文雅を嗜み、江戸、京、大坂の三都の文人たちとの行き来も盛んになると、紀伊国では、湯浅がその中心の1つとなりました。
商都として繁栄し、裕福な商人らが文芸に親しみ、交流した江戸時代の湯浅は、浪華(大坂)を思わせるような地方都市であり、「きのくにの小浪華」と呼ぶのにふさわしい展開をみせます。
この展覧会では、湯浅での文芸活動の足跡をたどります。近年、湯浅町教育委員会に寄贈された菊池家資料をはじめ、古碧吟社(こへきぎんしゃ)に参加した人々や、湯浅ゆかりの画家がのこした書画を中心に展示します。
【章構成】
Ⅰ章 かく語られし栖原(すはら)の名族―垣内氏―
Ⅱ章 漢詩人・菊池海荘(かいそう)の交友
Ⅲ章 湯浅の詩社―古碧吟社―
Ⅳ章 馬上清江(ばじょうせいこう)と湯浅ゆかりの画家たち
Ⅴ章 つづく文雅のいとなみ
展示資料:45件51点
展示のみどころ
菊池海荘像(きくちかいそうぞう) 九鬼虚白作(くききょはくさく) 湯浅町教育委員会蔵 【資料番号19】
古碧吟社(こへきぎんしゃ)小稿(しょうこう) 松原永年編(まつばらえいねんへん) 湯浅町教育委員会蔵 【資料番号21】
山水図襖(さんすいずふすま) 平林無方筆(ひらばやしむほうひつ) 福蔵寺蔵 【資料番号38】
展覧会情報
会期 | 令和5年(2023)年4月29日(土)~6月18日(日) |
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開館時間 | 9:30〜17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜日 |
観覧料 | 一般:520円(420円)、大学生:310円(250円) ※( )内は20人以上の団体料金。 ※高校生以下・65歳以上・障害者手帳の交付を受けている方は無料。 ※和歌山県内に在学中の外国人留学生は無料。 ※毎月第1日曜日は無料(会期中では、5月7日・6月4日) |
主催 | 和歌山県立博物館 |
後援 | 湯浅町、湯浅町教育委員会 |
関連事業
博物館講座
「漢詩人・菊池海荘をめぐる文雅の”ワ”」申込締め切り:定員に達し次第
5月21日(日)13:30~15:00
会場:近代美術館(博物館となり)2階ホール
定員:先着100名(事前申込制)
現地見学会
「湯浅のまちを歩く」申込締め切り:5月17日(水)定員に達したため、申込を締め切りました。
6月4日(日) 13:30~15:00(現地集合・現地解散)
定員:先着30名(事前申込制)
案内人:和歌山県立博物館学芸員、湯浅町教育委員会歴史文化財係
いずれも参加費無料、5月2日(火)9:30より電話:073-436-8670にて申し込み受付開始。
※新型コロナウィルス感染症流行の状況により、中止となる場合があります。
必要に応じて、事前にご確認ください。
ミュージアムトーク(展示解説)
5月6日(土)、6月17日(土)
いずれも、13:30から1時間程度
会場:当館1階展示室
※当日受付カウンターでお申し込み下さい。
※新型コロナウイルス感染症流行の状況により、中止になる場合があります。