
2024年6月15日(土)〜7月21日(日)
熊野三山のうち、唯一今もなお神仏習合の景観を留めている那智山(熊野那智大社と青岸渡寺)。そして、その信仰の象徴・源泉とも見られる那智の大瀧。熊野那智山に顕れた神仏、そこで執り行われる祭礼、信仰を広めた御師などの活動などを通じて、熊野信仰の成り立ちと広がりについて紹介します。
【展示構成】
Ⅰ 聖地・那智山に顕れた神仏 ―神像と曼荼羅―
Ⅱ 那智瀧への祈り ―那智経塚の遺宝―
Ⅲ 那智へのいざない ―御師・景観・祭礼―
展示のみどころ
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みどころ1「あらわされた熊野の神と仏」
熊野那智大社と青岸渡寺に所蔵される、熊野の神仏をあらわした熊野曼荼羅(くまのまんだら)、神像や仏像、懸仏(かけぼとけ)、鏡像を紹介します。
特に、熊野那智大社の熊野十二所権現古神像(くまのじゅうにしょごんげんこしんぞう)は桃山時代(16 世紀末)に那智山が復興された時に造像されたもので、15 軀(【写真1】はそのうちの1 軀)すべてが神社外で公開されるのは、県立博物館で開催した世界遺産登録5 周年記念特別展「熊野三山の至宝」以来、実に15 年ぶりです。
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みどころ2「 豊富・多彩・稀少! 那智経塚の遺宝」
遺物が発見されて以来多くの注目を集め、発掘調査も進められてきました。経筒などのほかに、仏像や仏具、立体の曼荼羅壇(まんだらだん)を構成する仏像群も発見されています。那智経塚は、膨大な量と内容が多彩であることが大きな特徴となっています。飛鳥~平安時代の金銅仏や鏡像をはじめ、他に類例のない立体曼荼羅の諸尊など(【写真2】はそのうちの一つ)、熊野に営まれた経塚から、平安時代における熊野・那智瀧への祈りの様相を紹介します。
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みどころ3 「那智の祭礼へのいざない」
毎年7 月14 日に行われる那智の火祭り( 扇会式(おうぎえしき)、扇祭り)と那智田楽(なちでんがく)(国指定無形民俗文化財、ユネスコ世界無形文化遺産)に関する文化財を紹介します(【写真3】)。会期中にも現地で執り行われる祭礼とあわせて博物館で見どころを知ることができます。7 月6 日(土)には関連する博物館講座も開催。
みどころ4 「常設展も衣替え! コーナー展示「聖地・那智山を描く」を開催」
この特別展の期間中、常設展示室「熊野詣」のコーナーにおいて、那智山・那智瀧を描いた江戸時代の絵画作品14 件をあわせて展示します。
展覧会情報
会場 | 和歌山県立博物館 1階企画展示室 |
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会期 | 2024年6月15日(土)〜7月21日(日) |
開館時間 | 9:30〜17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜日(ただし7月15日(月・祝)は開館し、翌7月16日(火)は休館) |
観覧料 | 一般:520円(420円)、大学生:310円(250円) ※( )内は20人以上の団体料金。 ※高校生以下・65歳以上・障害者手帳の交付を受けている方は無料。 ※和歌山県内に在学中の外国人留学生は無料。 ※毎月第1日曜日は無料日(会期中では7月7日) |
主催 | 和歌山県立博物館 |
関連事業
博物館講座
いずれも午後1:30〜3:00 / 県立近代美術館(博物館となり)2階ホール
※申込不要・参加費無料
①6月23日(日) | 関根俊一(当館館長)「那智経塚の遺宝」 |
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②7月6日(土) | 藤森寛志(県教育委員会文化遺産課主任)「那智田楽へのいざない」 |
ミュージアムトーク(展示解説)
6月16日(日)・6月29日(土)・7月13日(土)・7月15日(月・祝)
いずれも、13:30~14:30 /会場:1階 企画展示室
※入館手続きをお済ませのうえ、展示室入り口にお集まり下さい。(事前申し込み不要)
ダウンロード/File Download
展示資料目録 (ダウンロード / PDFファイル / 467.22KB)
古文書釈文 (ダウンロード / PDFファイル / 147.94KB)
ポスター (ダウンロード / ファイル / 727.50KB)
