
令和4年(2022)8月27日(土) ~ 10月2日(日)
古くから、ひとびとは自分の意志を相手に伝えるため、公的な文書に近いものから、個人的な私信にいたるまで、紙に筆やぺンなどの筆記具でしたためて送りました。県立博物館には、きのくに−和歌山県の歴史にゆかりのあるひとびとが残した、書状・書簡類が収蔵されています。このたびの企画展では、これらの資料を展示して、それぞれの筆に託されたひとびとの思いに迫ります。
【展示構成】
Ⅰ 中世の書状 羽柴秀吉・木食応其ら南北朝〜安土桃山時代の武士の文書
Ⅱ 紀伊藩主の書状 浅野氏・紀伊徳川氏の歴代藩主の書状
Ⅲ 近世の書状 祇園南海・本居宣長・森田節斎ら文人・学者の書状
Ⅳ 近現代の書簡 陸奥宗光・南方熊楠・徳川頼貞らの書簡
Ⅴ 南葵音楽文庫−有名作曲家の書簡 ベートーヴェン直筆の書簡下書き
[展示資料:34件137点43件54点]
みどころ
①将軍・足利義晴(あしかがよしはる)からの書状
室町幕府12代将軍・足利義晴が、幕府奉公衆(ほうこうしゅう)の湯河氏一族で、広荘(ひろのしょう)(有田郡広川町)で活動していた湯河光春にあてた書状。摂津国(せっつのくに)(大阪府)で挙兵していた細川晴元(ほそかわはるもと)に対抗するため、軍勢催促(ぐんぜいさいそく)(出兵命令)をしたもの。私的な書状の形式であるが、将軍の花押が捺され、公的な性格が強い。

②江戸幕府の取計らいに感謝
紀伊徳川家初代藩主・頼宣が、近習出頭人(きんじゅしゅっとうにん)(将軍・大御所(おおごしょ)の側近)に当てた新年のあいさつ状。頼宣の母・養珠院(ようじゅいん)のもとに、長男・長福丸(ちょうふくまる)を向かわせた際、幕府から使いが派遣されるなどの取計らいがあったことに感謝する。

③島崎藤村からのお礼のはがき
南葵(なんき)音楽図書館や和歌山県立図書館の司書として活躍した喜多村進にあてて、詩人・小説家の島崎藤村が出したはがき。藤村は、小説『夜明け前』の執筆にあたり、和歌山在住の喜多村進から何らかの資料を借りたようで、その資料をかなり後になってから返却する時に、あわせて送られたはがきである。喜多村は、東京に住んでいた明治41年(1908)ごろから、藤村に師事していた。
展覧会情報
会場 | 和歌山県立博物館 1階 企画展示室 |
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会期 | 令和4年(2022)8月27日(土) ~ 10月2日(日) |
開館時間 | 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 月曜日(ただし、9月19日(月・祝)は開館、20日(火)は休館) |
観覧料 | 一般280円(230円) 大学生170円(140円) ※( )内は20人以上の団体料金。 ※高校生以下・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方(同伴者を含む)は無料。 ※和歌山県内に在学中の外国人留学生は無料。 ※毎月第1日曜日は無料(会期中では9月4日(日)・10月2日(日)) |
主催 | 和歌山県立博物館 |
関連事業
ミュージアムトーク(学芸員による展示解説)
日時 8月27日(土)・9月4日(日)・10日(土)・18日(日)・24日(土)・10月1日(土)
いずれも13:30〜14:30
※新型コロナウイルス感染症流行の状況により、中止となる場合があります。
