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博物館実習2010(4日目)

今日(8月6日)は、博物館実習4日目のようすです。
9:00博物館集合。
9:15朝礼。
今日の博物館実習は、終日、和歌山県立博物館友の会と共催でおこなっているマイミュージアムギャラリーの企画と展示を実際におこなってみようというもの。
実習生のうちの1人の思い出の品を持ってきて、それにまつわる思い出などを、残りの実習生が聞き取り調査をして、その資料についてのちょっと学術的な一口メモなどとともにキャプションにして、展示するのです。
まずは、マイミュージアムギャラリー担当の大河内学芸員から、展示の趣旨などについての概要説明。
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今日一日でキャプション(解説)を書いて、夕方にはここに展示するんです。
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展示する思い出の品は、この楽譜。
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大河内学芸員のアドバイスを受けながら、出陳者の実習生から、この楽譜にまつわる思い出をみんなで聞き出します。
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それぞれの実習生が、何度も何度も聞き取った内容を書いていって、キャプションの推敲を重ねます。
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さて、推敲が終わると、午後からは、いよいよキャプションの執筆です。
出陳者が中心となって、パソコンでキャプションを書いていきます。
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机の上には、楽譜の歴史についての色々な本や、インターネットで調べた検索結果などのプリントがたくさん。
何か、面白いことが、わかりましたか?
どんなきっかけでも、ちょっと深く掘り下げて調べてみると、意外なところに、自分の興味とのつながりがあったりして、勉強になることが少なくありません。学芸員も、日々、こうした新たな勉強の積み重ねです。
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最後は、みんなでもう一度話し合って、それぞれの意見を大河内学芸員がまとめていきます。
さて、キャプションの執筆が終わると、今度は、資料の撮影です。
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写場で、ライティングをして、デジタルカメラで撮影しましたが、こんな感じでどうかな…。
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その場で画像をパソコンに取り込んで、みんなで確認。
撮影が終わると、今度はいよいよ展示です。
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パネルを動かして、キャプションのはり替えです。
博物館実習の実習生が展示にかかわるとの情報を聞きつけて、毎日新聞和歌山支局の記者が、その様子を取材にきてくださいました。ありがとうございます。
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まずは、端からの長さを測って、キャプションを平行に貼りましょう。
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貼ったキャプションを釘で打ち付けて、
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みんなが見守っていますが、外は激しい雷と雨でした…。
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細い釘を上手に打つのは、意外とむつかしい…。
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3枚のキャプションを打ち付けるのですが、なんだか斜めになってきたな…。
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ようやくキャプションを打ち付け終えたら、パネルを建てて、
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いよいよ楽譜の展示です。楽譜の角度や位置はこれでいいかな?
楽譜の位置が決まったら、ケースの後ろに、先ほどキャプションを打ったパネルを置きます。
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出陳者は、これでいいですか?はい、それでは、完成です。
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最後は、大河内学芸員のまとめを聞いて、新聞記者から記念撮影。
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出陳者は、よりくわしく取材を受けていました。
実習生のみなさん、展示はどうでしたか?
楽しめましたか?
やっぱり、自分たちがかかわって頑張った展示には、思い入れが出てくるでしょう。
また、夏休み中にでも、もう一度、マイミュージアムギャラリーを見に来てくださいね。
ちなみに、明日も閉館後に、スポット展示の展示替えをおこないます。
興味と時間のある人は、見て帰ってください。
今日は、少し遅くなったので、実習ノートは各自自宅で書くことに。
明日は、当館の嘱託カメラマンによる写真撮影実習です。
いよいよ、実習も残すところあと2日。
週末は、ちょっと雨模様になりそうですが、最後まで頑張りましょう。(学芸員 安永拓世)

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