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コラム 長沢芦雪の動物画(1)

(1)重要文化財 群雀図 長沢芦雪筆(ぐんじゃくず ながさわろせつひつ) 4面
 
群雀図 長沢芦雪筆
江戸時代 天明6年(1786) 成就寺(串本町)蔵
 成就寺(じょうじゅじ)本堂の左奥に位置する上間(じょうかん)一之間の天袋に描かれた作品である。画面左から右へとのびる竹の枝に、12羽の雀がさまざまな姿を見せながらとまる。ゆるやかにたわんだ枝の曲線に、雀の軽やかさが感じ取れる。南紀寺院の芦雪画のうち、例外的な絹本著彩画で、小型の作品であることから、あらかじめ京都で描いたのち持参した作品と考えられる。(学芸課長 竹中康彦)

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