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企画展「箱と包みを開いてみれば」オープン!

本日、企画展「箱と包みを開いてみれば―文化財の収納法―」がオープンしました。
文化財の箱や包みに注目し、文化財の収納法の歴史や意味をご紹介する展覧会です。
展示会場は、こんな感じです。
初日展示状況1(画像をクリックすると拡大します)
博物館で収蔵している文化財は、たいてい、箱や包みに入れられて収納されています。
こうした箱や包みは、文化財を保護するという大切な役目を担っていますが、日ごろは、裏方で活躍し、博物館でも展示する機会が少ないのが現状です。
ところが、今回の展覧会は、その箱や包みが主役。
江戸幕府を開いたことで知られる徳川家康が使った冠(かんむり)や、陣貝(じんがい)を収納する箱や包みの展示はこんな感じです。
初日展示状況2(画像をクリックすると拡大します)
二重や三重の箱や包みに収納されていますが、全ての箱と包みを展示しています。
こうした箱や包みをはじめとする日本の文化財の収納法には、文化財を長く守り伝えていくさまざまな知恵や工夫が生かされています。
たとえば、割れやすい陶磁器などの収納には、箱や包みが緩衝材(かんしょうざい)の役割も果たしました。
初日展示状況3(画像をクリックすると拡大します)
写真は、茶壺を収納する、多くの箱や包み、緩衝材などの展示です。
こうした工芸品に限らず、掛軸(かけじく)や屛風(びょうぶ)などの収納法もわかるように、展示には工夫をしてみました。
初日展示状況4(画像をクリックすると拡大します)
また、子どもたちにも理解しやすいように、資料の見どころを簡単に紹介したキャプションもあわせて置いています。
初日展示状況5(画像をクリックすると拡大します)
なお、展示の最後には、博物館における文化財の収納法を写真で公開しています。
初日展示状況6(画像をクリックすると拡大します)
ちなみに、展覧会の最終日、7月16日(月・祝)には、
博物館での文化財の収納法を実際にみることができる
「博物館バックヤードツアー」を開催します。
参加者は、先着15名。参加には、事前申込が必要です。
申込先:TEL.073-436-8670
この展覧会を機会に、身近な古い資料についても、その収納法を、あらためて見直していただければと思っております。
展覧会の会期は、平成24年(2012)6月9日(土)~7月16日(月・祝)です。
ぜひ、この機会を、お見逃しなく。(学芸員 安永拓世)
企画展 箱と包みを開いてみれば―文化財の収納法―
和歌山県立博物館ウェブサイト

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