本日、博物館講座を開催しました。
40人近くのかたにお集まりいただきました。ありがとうございます。
当館学芸員の大河内智之が「神野・真国荘の仏像」と題して、
紀美野町に残った仏像・仏画を中心に、
展覧会の調査を進めるなかで新たに分かってきたこと、
そして仏像・仏画からどのように地域(紀美野町)の歴史を描けるか、
ということについて、説明いたしました。
「紀美野町に何故これだけ多くの古い文化財が残っているのか?」
という質問を良く受けます。
それは調査・展示を担当した学芸員も、むしろ驚いたことです。
明確な答えを出すことはできませんが、
京都や高野山との関係など、仏像・仏画から見えてきた部分もあるように思います。
今日は特に、仏像などをお借りした紀美野町内の村、寺の関係者もお越しでした。
とてもありがたいことです。
展覧会を開催して良かったな、と思える瞬間です。
さて、15日には一部(文覚上人像と浮世絵)ですが展示替えを行います。
15日以降は、今回の講座でも説明のあった紙本の文覚上人像が展示されます。
一度お越しになったかたも、15日以降にも是非またお越し下さい。
まだお越しでないかたは、明日までに絹本の文覚上人像と浮世絵を
見にお越しいただければと思います。
(絹本の文覚上人像 13日まで展示)
(学芸員 坂本亮太)