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思い出はカメラとともに(後篇)

和歌山県立博物館友の会マイミュージアムギャラリー
第6回展示 「思い出はカメラとともに(後篇)」
【出陳者】 山田 紀幸
【展示期間】 平成20年6月7日(土)?平成20年8月6日(水)
マイミュージアム6 画像クリックで拡大します。
【資料をめぐる思い出】
「昭和三七年(一九六二)五月に妻と結婚し、五泊六日で九州一周の新婚旅行に出かけました。最終日、別府・高崎山のサルと写真を撮っていたとき、40歳前後の二人連れの女性に「カメラを直して下さい」と頼まれましたが、フィルム巻き上げ装置が動かなくなっており修理は無理だったので、かわりに写真を撮って送って差し上げました。
 それ以来相手の方の一人とは、年賀や暑中見舞い、旬のものを贈りあったり、手作りの人形等手芸品を頂いたりで、今年で46年目のお付き合いとなります。父の買ったカメラとの出会いから、こんな形で人間同士が触れ合える人生も楽しいものですね!」
【学芸員の一口メモ】
 日本で初めて「新婚旅行」に出かけたのは坂本龍馬であるといわれます。慶応2年(1866)、京都・寺田屋で伏見奉行の役人に襲われ傷を負ったものの一命をとりとめ、その際に機転を利かして龍馬を救ったお龍とともに、薩摩藩の支援で京都を脱出し鹿児島への旅に出かけたのでした。
 龍馬の旅は現在の意味での新婚旅行と同じではありませんが、明治時代には西洋のハネムーンの概念が翻訳され、新婚夫婦が旅行を行うことが一部資産家などで行われ始めたようです。昭和になると庶民の間にも新婚旅行の風習が大きく広がりました。
 新婚旅行先は、現在は海外(ハワイ・オーストラリアなど)が多くなっていますが、かつては、関東では熱海、関西では白浜など、国内の温泉地が一般的でした。最近話題の宮崎県は、昭和49年(1974)に、37万組もの新婚夫婦が訪れた新婚旅行のメッカでした。
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→ポケットブック「マイミュージアムギャラリーができるまで」(上田早紀氏構成・絵)
→和歌山県立博物館ウェブサイト

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