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日進中学校の職場体験

6月13日(水)~15日(金)の3日間、
和歌山市立日進中学校の生徒2名が職場体験に来てくれました。
初日は、例の如く館内探訪。半日、館内を連れ回しました。
「監視カメラが意外と多い」という感想がありました。
火縄銃
(火縄銃を持ってみてもらいました)
午後は、夏休み企画展の広報活動です。
広報活動で配付する資料の作成(印刷とホチキス留め)をしてもらいました。
資料とじ
(配付資料をホチキスで綴じているところ)
その後、城東中学校に行き、
和歌山市社会科教育研究会で夏休み企画展の宣伝をしてきました。
一緒に資料の配付、展示内容の説明などをしました。
しかも、説明・宣伝をする相手はなんと、、、
和歌山市内の中学校社会科の先生50人ほど。
二人ともそうとう緊張してましたが、幸い日進中の先生もいて、
この「晴れ舞台」を学校の先生に見てもらうことができました。
2日目は、博物館に送られてくる図書の入力作業。
今回は、おもに各地の博物館の年報を入力してもらいました。
図書入力
(図書入力作業)
この時に担当の先生が様子を見にきてくれました。
生徒さんいわく、「受付とかやってる時に来てくれたら良かったのに」とのこと。
やっぱり、博物館の花形は、表の仕事=受付などの表の仕事なんですね。
午後は、収蔵庫内の掃除。
掃除も、文化財を守っていくうえでは、とても大事な仕事です。
収蔵庫掃除
(収蔵庫内の掃除)
3日目は、2日目に入力した図書の配架作業です。
午前中の途中からは、受付・ミュージアムショップ・監視と、
来館者のかたがたの対応をしてもらいました。
ガラス拭き
(団体が来る予定だったので、一生懸命ガラスを拭いて準備してくれました)
チラシ配架
(他館のチラシを置きかえてくれてます)
以上で、3日間の職場体験は終了しました。
最後に二人に感想文を書いてもらいました(原文そのままです)。
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この職場体験で思った事は、博物館に来ている人たちは、
電気が暗い、暑いなどと思うかもしれないけど、
職員側になると展示物を長持ちさせようとしていると分かったし、
火事が起きたら、約40万ものハロゲンガス×100本以上の物より
展示物の方が大切なんだと分かりました。
それに受付に立って仕事をするのは初めてで緊張したし、
パソコンの入力、いらっしゃいませ、ごゆっくりどうぞ、
などの言う時は本当にきちんとできるのが心配で、できた時はうれしかったです。
監視の時には、指紋などをふく作業もあったし、誰もこないときもあったけど頑張りました。
ミュージアムショップでねふだの張り付け、コーヒーの持ち運びをしました。
最後に坂本さんがねふだを入れた本を買ってくれた時は、レジの練習だと思っていましたが、
本当に買う気だったとは思ってもいませんんでした。
博物館での職場体験は楽しかったです。三日ではなくもっとやりたかったです。
三日間でしたが、今までありがとうございました。
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この博物館では思っていた博物館の仕事のイメージより立ち仕事が多く、
足や腰がいたくなってしまった。
ほぞんするときにしつど60%とすごくしつどが高いことがわかった。
しゅうぞう庫では木のようなにおいがしていた。
ひなわじゅうや刀などを持たしてもらった。
鉄でできているせいかひなわじゅうが思っているよりも重く、刀が思っていたより軽かった。
博物館の立入きんしのところ(職員がはたらいている所)では
よそう以上に暗いところが多くムダにこわかった。
ところどころにドアがありめいろのようでよくわからないこうぞうになっていた。
なぜこんなにドアがあるのかとぎもんに思った。
あとかんしカメラが16台と少ないと思った。
少ないと思ったのに、なぜ多いと感想のときにいったというと、
かんしカメラをほとんど見つけられなかった。
だからあのときの感想で「かんしカメラが多い」といった。
でもあんまりかんしカメラをつけすぎると、
1人では確認できなくなるのであれぐらいがちょうどいいのかもしれないと思った。
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二人とも長文の感想ありがとうございました。
なかなか独特な感想ですね。
今の企画展にあわせたわけではありませんが、
博物館でどのように工夫して文化財を保管しているのか、
ということもわかってもらえたのは、何よりです。
また今回はいつもと違い、外に出て広報活動もしてきました。
そのなかで、大勢の中学校先生の前で話をするという、
ちょっと普段ではできない経験ができたのではないかと思います。
というより、こちらが無理にさせた所もありますが。。。
良い経験、思い出にしてください。
将来、大勢の前で話すことが必ずあるので、
その時には、この時の事を思い出せば、
きっと緊張もほぐれると思いますよ。
(学芸員 坂本亮太)

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