10月30日(火)~11月1日(木)の3日間、
和歌山市立有功中学校の生徒2名が職場体験に来てくれました。
事前訪問の際に、名刺のようなものを作ってきて渡してくれました。
学校により色々な取り組みがあるんですね。
さて、初日は例の如く館内見学です。
博物館の施設内をぐるりとめぐりながら、
博物館の仕事の様子をまずは見て知ってもらいました。
(紀伊国名所図会を手に取っています)
午後からも例の如く、図書の入力作業。
今回は博物館で購入したり、いただいたりした雑誌類でした。
これで一日目は終了です。
二日目は、まず前日に入力した図書を本棚に配架していきました。
少し時間に余裕ができたので、11月2日からのスポット展示で紹介する
下張文書の整理を少し手伝ってもらいました。
午後からは、スポット展示で使用するパネルを切ってもらいました。
きれいに切るには少し力とコツが必要なため、二人ともなかなか苦戦していました。
側面がガタガタになってしまったりしましたが、リカバーして何とか綺麗に仕上がりました。
また、この時間に博物館の学芸員が文化財の講義・展示解説をしていたので、その見学もしました。
(写真は生徒が撮ったものです)
学芸員はこのように大勢の人前で話をすることもあります。
これで二日目は終了です。
三日目は、午前中にスポット展示の展示替えを手伝ってもらいました。
資料を並べたり、配置を見てもらったりもしましたが、
主に壁にパネルを貼る作業をしてもらいました。
少し斜めになってしまいましたが、大目に見て下さい。
午後からは、受付・ミュージアムショップ・監視と
お客様と接する仕事をしてもらいました。
(展示室のガラスを拭いてくれました)
(ミュージアムショップで図書をお客様にお渡ししてもらいました)
以上で職場体験は終了しました。
職場体験に来てくれた二人に3日間の感想を聞いてみました。
(生徒さんの原文のままです)
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職場体験の初日はとても驚きました。博物館の裏にある収蔵庫を見たときが一番驚きました。
ものすごく広い部屋なのに、空調の管理がなどもしっかりされていてすごいと思いました。
また、させていただいた仕事は中学生用の仕事ではなく、
学芸員さんや受付の人がする大人と同じ仕事を三日間全て違う仕事をさせていただいたので、
いろいろな事を知ることができ、とてもいい経験になりました。
そして、人に見てもらうための工夫というものがよくわかりました。
三日間、ご迷惑をおかけしました。ありがとうございました。
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10月30日から11月1日までの3日間で、とてもきちょうな体験をさせてくれました。
特に3日目の体験がとても印象的でした。
お客様と接する仕事はとてもきん張しました。
しかし、この仕事がだんだん楽しいと感じるようになりました。
この仕事は博物館の仕事だけではなく、
どんな仕事でも大切なことだと改ためて感じました。
初日の自分と体験学習を終えた自分と比べると、
少しだけ大人になれたような気がしました。
僕は博物館の体験学習ができて、本当に良かったと思いました。
この体験を将来の自分のために役立たせたいと感じました。
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二人とも三日間お疲れ様でした。
二人ともとても礼儀正しく、元気な生徒でした。
分からないときは色々と聞いてくれましたし、
積極的に仕事に取り組んでくれたと思います。
担当の先生に言わせると、「うちの学校のエースです」
と言ってましたが、まさにその通りでした。
学校に帰ってから職場体験してきた内容を
壁新聞に書かないといけないとのこと。
自分達が展示したスポット展示とそのパネル、
みんなに宣伝して一緒に見に来て下さいね。
(学芸員 坂本亮太)