9月1日、新編道成寺縁起作りの途中経過の確認のため、前回設定した「恋愛問題班」「環境問題班」「いのちの問題班」「学校問題班」の各班長に夕方から博物館に集まってもらいました。大学は夏休み中とはいえ、和歌山大学の付属中学校での研究授業の最中とのことで、みんな忙しいもよう。
検討しておいてもらった物語の内容を発表してもらい、それぞれのプロットの中の光る部分を生かしながら、さらに物語の完成度を高めていけるよう、話し合いを行いました。「道成寺縁起」という物語を本歌として取り込みながら、新しい物語を構築するというのは、とても難しい条件です。それでも、今回の話し合いの中でそれをうまく消化し、昇華していくためのアイデアも見えてきました。そうしたアイデアを盛り込んでもらうため、再び内容の変更と修正が必要となりますので、次回に全体で集まる日を設定し、終了。4つの物語がそれぞれ語るメッセージを明確にしていくためにもうひとがんばりですが、光明も見えてきました。
この新編道成寺縁起は、11月13日?平成23年1月10日の会期で開催する企画展「「文化財」の基礎知識」の会期中に、お披露目をする予定です。(学芸員 大河内智之)
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