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和歌山県立博物館平成27年度(2015)春季特別展と特集展示について

特別展 高野山開創と丹生都比売神社―大師と聖地を結ぶ神々―
 高野山麓・かつらぎ町天野の地に鎮座する丹生都比売神社は、開創1200年を迎えた高野山の鎮守社として古くから篤い信仰を集めてきました。平成16年には高野山や町石道などとともに「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコの世界遺産に登録され、平成26年には社殿の修理が完成し、正遷宮が行われました。
 丹生都比売神社に祀られる丹生都比売命(丹生明神)は、紀の川中流域で広く信仰されてきた女神で、弘仁7年(816)に弘法大師空海が高野山を開創する際、やはり丹生都比売神社の祭神である犬を連れた猟師の姿の狩場明神(高野明神)が仲立ちし、この女神から広大な神領を引き継いだとする伝承が、よく知られています。丹生・高野両明神は、高野山の壇上伽藍・御社にも祀られています。
 この特別展では弘法大師空海と地域の関わりや伝承を、丹生都比売神社の神々にまつわる歴史とともに紐解き、世界遺産・高野山とその山麓に広がる文化圏の豊かな魅力をご紹介します。
会   期  平成27年(2015) 4月25日(土)~6月7日(日)
        ※月曜日休館(ただし5/4は開館、5/7は休館)
会   場  和歌山県立博物館 企画展示室
入 館 料  一般 510円(410円) 大学生 300円(250円)  ※( )内は20名以上の団体料金。
        ※高校生以下、65歳以上、障害者、県内在学中の外国人留学生は無料。
主   催  和歌山県立博物館
女神坐像(三谷薬師堂蔵・個人蔵)
女神坐像(三谷薬師堂蔵・個人蔵)
同時開催
特集展示 高野山と有田川流域の仏教文化

 高野山の奥之院を流れる御殿川を源流とする有田川。その流域には、高野山の最も古い荘園である花園荘(かつらぎ町花園地区)や、有田川の古名を今に残す阿氐川荘、石垣荘など著名な荘園が連なり、各地に古代、中世から引き継がれてきた貴重な文化財が残されています。
 高野山開創1200年の節目にあたり、この特集展示では高野山や密教と関わる仏像や経典を通じて、有田川流域における仏教文化の諸相をご紹介します。同時開催する特別展「高野山開創と丹生都比売神社―大師と聖地を結ぶ神々―」とともに、高野山をとりまく高野山麓の豊かな魅力をお伝えしたいと思います。
会期・入館料は特別展と共通
会   場  和歌山県立博物館 常設展示室近代・現代コーナー
主   催  和歌山県立博物館
法音寺十一面観音立像
十一面観音立像(重要文化財・法音寺蔵)
高野山開創と丹生都比売神社1 高野山開創と丹生都比売神社2
特別展チラシ(表・裏) 画像クリックで拡大します。

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