特別展「仏像のプロフィール わかやまうまれ、わかやまそだち」

2025年 4月26日(土)~ 6月1日(日)

特別展「仏像のプロフィール わかやまうまれ、わかやまそだち」

 和歌山には、はるか昔から、和歌山の人々を見守ってきた仏像がたくさんあります。県立博物館では、こうした仏像をたずねて、和歌山の歴史をひもとくヒントを教えてもらっています。

 この展覧会では、博物館で仏像を調べるときのポイントⅠ~Ⅳに沿って、仏像や仏画をみながら、それぞれが和歌山に伝わる理由に注目します。仏像のなまえ、かたち、からだのつくり、地域やお寺のことなど、仏像のプロフィールになる情報のひとつひとつが、和歌山の歴史につながる大事なヒントになります。さまざまなみかたをとおして、和歌山の仏像の魅力にであう機会となればうれしいです。

Ⅰ 仏像のせかい ・ Ⅱ 仏像のなまえ ・ Ⅲ 仏像のからだ ・ Ⅳ 仏像のふるさと

 

主な展示資料

重要文化財 十一面観音菩薩立像 1軀 附 像内納入経 8巻 正平8年(1353) 広利寺蔵

和歌山県指定文化財 大日如来坐像・二天立像 3軀  平安時代  妙法寺蔵 

橋本市指定文化財  千手観音菩薩立像    1軀  平安時代  千光寺蔵

有田市指定文化財  天部形立像       1軀  平安時代  浄妙寺蔵

有田川町指定文化財 観音菩薩立像      1軀  平安時代  法福寺蔵

 

 

展示のみどころ

わかやまの仏像から「仏像ってなんだろう?」がみえてくる!

 

仏像のせかい~どうしてつくったの?~

初公開! 仏涅槃図
鎌倉~南北朝時代 14世紀 蓮開寺蔵

 お釈迦さまは、いまから2500年前のインドに生まれた、実在する人物です。お釈迦さまのおはなしに多くの人がすくわれましたが、おわかれの日はやってきます。

仏像は、お釈迦さまのいないせかいでも、おしえをわすれずにがんばっていくために、お釈迦さまのすがたをのこし、お釈迦さまのすばらしさをつたえていこうと、つくられはじめました。

 

 

仏像のなまえ~どんな味方がいるのかな?~

ちょっと変わったすがた?
十二天像のうち水天像
鎌倉時代 14世紀 個人蔵

 日本に仏像が入ってきたときには、お釈迦さまのおしえを守る国は仏教によって守られるという考え方がありました。仏像は、仏教のおしえを行動にうつす人びとの心強い味方を、目にみえるすがたであらわしたものです。仏像のなまえやすがたが分かると、その仏像が、どんな味方をあらわしているのか、人びとが、どんな心の平和を祈ったのか、もっと想像できるかもしれません。

 

 

 

 

仏像のからだ~どうやってできている?~

からだがわかれている! 大日如来坐像 平安時代 12世紀 妙法寺蔵

 日本の仏像は、木でできているものがとても多いです。
 火事になっても運び出せる重さに。時間がたっても木が割れないように。像のなかにはお経も入れる?仏像のからだには、大昔からつづいてきた、仏師たちの工夫とテクニックがつまっています。

 

 

 

 

仏像のふるさと~どうしてここにいるの?~

盗難被害から7年、ふるさとへ 天部形立像 平安時代 10~11世紀 和歌山県立博物館蔵

 この展覧会では、全章にわたって、それぞれの仏像と地域とのつながりをていねいに紹介しています。
 仏像のおかれた環境は、これからどんどんかわっていきます。1000年の時を見守ってきた仏像は、失われたらもう二度と、つくることはできません。いま、災害や盗難などの危機を乗り越えていく必要があることを、展示のなかでも発信していきます。

展覧会情報

会場 和歌山県立博物館 1階企画展示室
会期 2025年 4月26日(土)~ 6月1日(日)
開館時間 9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日 毎週月曜日
ただし5月5日(月・祝)、6日(火・振替休日)は開館し、7日(水)は休館
観覧料 一般570円(460円)、大学生340円(280円)
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下、65歳以上、障害者手帳の交付を受けている方は無料。
*第1日曜日は無料(会期中では、5月4日)
主催 和歌山県立博物館

関連事業

◇ワークショップ

5月3日(土・祝)、6日(火・振替休日)、17日(土)、25日(日)

 

◇ミュージアム・トーク(展示解説)

4月27日(日)、5月11日(日)、5月31日(土)

※いずれも 午後1時30分~2時30分/当館企画展示室

 

 

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