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思い出再発見―私と父と木のおもちゃ―

和歌山県立博物館友の会マイミュージアムギャラリー
第7回展示 「思い出再発見―私と父と木のおもちゃ―」
【出陳者】 湯峯 愛
【展示期間】 平成20年8月7日(木)?平成20年10月24日(金)
マイミュージアム7 画像クリックで拡大します。
【資料をめぐる思い出】
「こどもの頃よく遊んでいたスウェーデン製の木のおもちゃです。特にハンマーでボールをたたくものは、飽きずに何度もたたいたのを覚えています。
 20年ほど前、和歌山市立こども科学館に勤めていた父が「世界の木のおもちゃ」という展覧会をしたとき、兵庫県にある日本玩具博物館の所蔵品を展示しました。その後資料を返却した際に、日本玩具博物館で販売されていたこれらの木でできたおもちゃが気に入り、購入したそうです。
 物入れの奥から出てきた思い出の品は意外にも「博物館」と関わりを持つものだったのです。」
【学芸員の一口メモ】
 3点の木製玩具はどれもブリオというスウェーデンの玩具会社で作られたものです。1884年、イヴァー・ベングトソンというかご職人によって始められたブリオは現在、世界有数の木製玩具メーカーになっています。
 日本の各地にある郷土玩具にも、こけしやコマ、だるま、けん玉など木でできたものがたくさんあります。和歌山県では海南市の紀州雛を始めとして、車輪が回ると杵が動く米搗き車(和歌山市)やクジラの彫り物に車輪がついた鯨車(太地町)などが知られています。
 紀州雛は、海南市の寺下幸司郎がデザイナーの明石聖一とともに1932(昭和7)年に商品化しました。エゴノキをロクロ挽きした木地に漆塗りを施した、丸くて愛らしい雛人形は人びとに愛され続けています。
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→ポケットブック「マイミュージアムギャラリーができるまで」(上田早紀氏構成・絵)
→和歌山県立博物館ウェブサイト

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